37話 ストッキング姉妹
そんなこんなで3人で読書タイムとなったのだが、小桜姉妹は両方ともスカートで、小桜さんが黒タイツ、美羽ちゃんが白タイツを着用している。それに制服の小桜さんは黒のハイソックス・昨日の美羽ちゃんも白タイツだった訳で、どうやらこの姉妹はストッキングに並々ならぬ拘りがあるらしい。
それらの白黒が目の前に並んでいるのだが、これはストッキングフェチにはたまらない光景なのだろうか? 確かにストッキング効果で足が細く見えて、艶っぽい気もするけど、マニアック過ぎて俺には理解できない領域だ。そうして2人の足を眺めながらアホな考察をしていたら、
「お兄ちゃん、美羽の足に何か付いてます?」
ヤバッ、JKと小学生の足を凝視してたなんて言える訳ないし、この純粋な瞳に嘘はつけない。だからここは努めて冷静に質問してみよう。
「ええっと、俺が小学生の頃は白タイツの女子は見なかったけど、最近は違うのかなーって考えたりしてました。もしかしてクラスで流行ってる?」
そう美羽ちゃんに尋ねたら、邪推される事なく答えてくれました。
「これはお休みの時だけ履いてます。お姉ちゃんのタイツを見ていいなーって言ったら、プレゼントしてれたので」
コクコク(首を縦に振る)
この返事に小桜さんが頷いた後、美羽ちゃんが立ち上がって、自分の足をアピールする感じてひらりと1回転してきた。
「どうですお兄ちゃん、美羽のタイツは似合ってますか?」
「うん、とっても似合ってるし、ちょっと大人っぽく見えるよ」
「ほんとですか! とっても嬉しいです!」
ほんと、女の子は小さくても綺麗になりたい生き物だな。微笑ましい限りだ。
「それにもし学校でも履くなら、タイツじゃなくてストッキングにしないとです」
「え? そういうルールなの?」
「お姉ちゃんの高校はタイツは駄目だけど、ハイソックスはOKらしいですよ」
お、おう。そうなんだ。
基準が分からん。
因みに小桜さんもこの校則が不可解らしく、首を傾げている。
「それに冬はとっても暖かくて、もうタイツなしでスカートは履けません」
「そうなんだ。女の子って大変だね。俺にはよく分からないけど」
「じゃあお兄ちゃんも履いてみますか?」
ぶっ!!!
とてつもない提案に思わず吹いたのも束の間、美羽ちゃんが自分のタイツを脱ぎ始めて、慌ててそれを制止させる。
「いいです!! それに美羽ちゃんのは入らないよね?」
「美羽のタイツは伸縮性ありますよ? それにもし美羽のタイツが駄目なら、お姉ちゃんの方を…
「遠慮させていただきます!!!」




