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小桜さんは義理堅い  作者: 奈瀬 朋樹
第2章:小桜姉妹編
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33話 小さなライバル?

美羽ちゃんのおもてなし終了後、今度は小桜姉妹の部屋に招待されちゃいました。


広い家なのに2人部屋で、しかも室内は殺風景という、女の子が2人もいれば可愛いモノで溢れ返ってるイメージだったけど、やっぱり人それぞれらしい。


あと家だけを見れば金持ちオーラだだ漏れだけど、この姉妹からは成金オーラが全くなく、特に美羽ちゃんは庶民オーラ全開で、机に置かれたチラシ束も折り紙用で、流石にこれは行き過ぎじゃないだろうか? そんなこんなで、折り鶴の作り方を美羽ちゃんに教わり、それを小桜さんが見守るという構図で、こんな質問をされてしまった。


「お兄ちゃんは彼女いないの?」

「うん。残念ながら」


ずーーっと読書に明け暮れ、たまに男友達とバカをやるだけの人生で、女子とはクラス内で話す程度の関わりしかなかった。後悔はないけど、高校生になったんだし、そろそろ変化をつけないとな。


「高校生になれば自然に彼氏・彼女ができるってクラスのみんなが言ってたけど、お兄ちゃんはまだなんですね」

「そ、そうだね。お兄ちゃんは、もうちょっと先かな?」


怪我でまだ高校にすら行けてないけど、それをココで言うのは大人げない。あと、どんなに彼女を熱望してもできない男子もいる訳で、そこに仲間入りしたくないなぁ。そんな自分の今後を危惧していたら、



「じゃあ、私がなりましょうか? 彼女」



それは何の脈絡もムードもない、生まれて初めての告白だった。


相手は小学生、深い意味のない友達延長な告白とは重々承知だけど、不覚にも胸が高鳴ってしまった。だからこそ適当は返事はしたくない。たとえ小学生でも、ここで子供扱いは失礼に値する。だけど相手は子供だし、ココは深く考えずに了承して、お子様デートになってもいいから、足が治ったら一緒に外出するくらいは……


じーーー(様子をうかがっている)


何だろう。視線が痛い。


じーーー(とても様子をうかがっている)


まぁ、姉として妹の交流を心配をするのは当然だろう。それに美羽ちゃんは小4の10歳・俺は高1の15歳だ。10代での5歳差は大きいからね。


「ありがとう美羽ちゃん。でも俺達は今日会ったばかりだし、まずは友達からで」


「分かりました。じゃあ仲良くなったらデートしましょうね」


「まぁ、一緒に買い物、お出かけするくらいなら」


「わーい、嬉しいです」


そうして無邪気に喜ぶ美羽ちゃんを見て、ちょっとガッカリだけど、思春期前の女の子な反応で安心できた。とりあえず頼れるお兄さんとして見られる様、頑張らないと。


じーーー(とてもとても様子をうかがっている)


「あの、小桜さん?」


ぷいっ (そっぽを向く)


まぁ、姉として色々複雑なのだろう。俺は一人っ子だからこういう事情はよく分からん。そんな事を思いながら、美羽ちゃんとの折り紙を再開しました。

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