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小桜さんは義理堅い  作者: 奈瀬 朋樹
第1章:入院生活編
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14話 ご褒美は羞恥プレイ?

サンタクロースのプレゼントは何だろう? それが分からないけど、胸がワクワクして毎晩眠れない子供が昔の自分だった。なので具体的に設定するより、不明確な何かで期待する方がやる気がでる。


例えるなら、綺麗な人が『これができたら、いいことしてあげる』って誘ってくるアレである。因みに、この話を中学友達にしたら『おまえ変態だな』って失笑されちゃいました。


そしてこの要求に、小桜さんが固まっている。それから俺の要求が理解し終わったのか、自分で鍵をした棚を開けようとして、でも鍵は俺にもう渡しちゃったので困った感じになっている。


「あれ? 世界一周とか、無理っぽい事ですか?」


フルフル(首を横にふる)


「一緒じゃ出来ない事ですか?」


フルフル(首を横にふる)


「ならいいじゃないですか。ささやかな願いでも全然OKですけど」


そう言ったけど、小桜さんはワタワタしたままで、てゆーか照れてる? 何か恥ずかしそうにも見えるし……、あれ? そんな気は全くなかったけど、もしかして羞恥プレイ要求みたく「ぐへへ」展開になってる!?


「すみませんでした。じゃあこの案はボ…


ボツにしようと思ったのに、ワタワタしていた小桜さんが意を決した表情になってから、首を縦に振ってきた。


「えっ? でも、今のはパッと思い付いた案で、却下でも全然構いませんけど、いいの?」


コクコク(首を縦にふる)


「いやでも、無理してません? 本当に大丈夫?」


コクコク(首を縦にふる)


ううーん、これ以上の遠慮は拗れそうだし、きっと羞恥プレイ云々は考え過ぎだろう。元々は俺からの提案だし。


「じゃあご褒美、楽しみにしてます」


この言葉に小桜さんが頷いてくれたけど、よーく見てみると、やっぱり照れた感じで小さくモジモジしてて、本当に変な要求じゃないんだよね?

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