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第1話 睦月 隆

この作品は現在の予定だと、最低でも3部まで続ける予定です。


あと僕の他の小説と同じで不定期です。

この世界には沢山の才能を持っている者が居る


運動神経が良い、絵が上手い、計算が速い、バランス力が良い等。しかしそれらを持っている者は、皆こう言う。「これは生まれつきではなくて、努力して手に入れた物です」と・・・。偶に生まれつきと言っている者も居るが、僕が見て来て、聞いた話では、殆どが努力して手に入れたと言う。


この物語はある才能を生まれつき。もしくは生活している時に突然現れた者たちの物語。彼らが持っている才能は、先程提示した様な才能もあれば、通常ではありえない才能も待っている。


彼らはその才能をこう呼んでいる。『能力』と。そしてその能力を使える者をこう呼んでいる。『能力者』と・・・


〜2016年4月〜

「キタァー!!!遂に私も高校生ーー!!!」

私の名前は雨音アマネ 美伽ミカ。身長165㎝。年齢は15歳。今年の5月16日に16歳になります!!

「美伽美伽!!また同じ学校になったね!」

「友達の学校と一緒って嬉しいわね!そう思わない?美伽」

「うんうん!!思う思う!!」

美伽が友達と話をしていると、その友達の横をイヤホンを付けている男子が横を通りかかった。

「あっ!隆君!!」

チラッと隆は美伽を見たが、すぐに学校を見て、歩いて行った。


彼とは昔からの友達(今は友達と言えるかどうかは分からないけど)で、保育園の時から一緒だった。昔は一緒に喋ったり、遊んだりしてたけど、今は全然喋ってくれない。彼が昔から無口な方とは知ってたけど・・・。


彼は変わった。彼が変わったのは、中学1年生の時だった。その時のことはニュースでも放映された。


〜2年半前〜

彼は中学から家に帰っていた。

「ただいまー」

誰からも返事が来なかった。いつもなら親からおかえりと返ってくる筈なのに。取り敢えずリビングの方へ行くと、ある光景が目を覆った。

「・・・」

隆は1人の兄がいた。兄の名前は景都ケイト。隆が見たと言う光景はその景都が、父の首を掴んでいる光景だった。しかも下には母親が黒焦げになって、倒れていた。

「なっ!!何やってんだ!兄貴!!」

電気を点けて分かった。両親が黒焦げだった。

「ん?あぁ。隆か」

手を離すと、父親の体が、床にバタンと落ちた。

「何を・・・してるんだ?」

「お前は能力者の事をどう思ってる」

「はぁ?」

「お前は能力者の事をどう思ってると聞いているんだ」

「どうとも思ってねぇよ!!そんな事より何をしてるんだと聞いてるんだ!!!」

「母さんと父さんは分かってくれなかったんだ。能力者の事を・・・」

よく見ると、景都の指と指の間をビリビリと何かが通っていた。景都の指を、指して言った。

「兄貴・・・今のは・・・」

「実はな・・・俺は能力者なんだよ。能力は電気を操る能力。しかし弱点があってな。自分の体内では電気を作れない。だからいわゆる充電ってのが必要なんだ。さっきもそこのコンセントに指を突っ込んで充電した」

「くっ・・・」

両親を見て、改めて景都に聞いた。

「分かってくれなかったと言ったな。何を分かってくれなかったんだ?」

景都は落ち着いた口調で答えた。

「今の世界は能力者を差別している。父さんと母さんも能力者を差別していたんだ」

「能力者を差別・・・」

そうこの世界では、能力者は差別されている。どこに行こうが、どこで働こうが、能力者の立場は低く、能力者達は、自分が能力者というのを隠して暮らしている。その理由は昔能力者が他の人間にはない特別な力を持っているという事で調子に乗り、大量の人を殺したり、強盗したりと犯罪を犯したりと、していたからだ。その所為で現在法にも、能力者が差別されている事が書かれている。


「お前は能力者を差別するか?」

「俺はそんな事に興味無い。別に兄貴が能力者だろうが、気にはしない。だが!!」

拳を握り締め、右足を少し引いて大声で言った。

「なんで!!父さんと母さんを殺したんだ!!!分かってくれなかったとしても、家を出て行くなり他に方法はあった筈だろ!!!」

「俺はある組織に入る。その為には、邪魔になりそうな者は殺さなくてはいけないんだ」

「組織?」

「お前はどうだ?組織に入らないか?」

「なんの組織だ・・・」

「それは言えないな・・・。まぁそのうちに分かるさ」

「くっ!!俺は・・・俺は・・・絶対にお前を許さない・・・」

「という事は入らないんだな?」

「当然だ!!」

「じゃあ死ね」

景都は隆に向けて手の平を広げた。するとそこから何万ボルトにも達する強力な電気が放出された。

「うぐぁぁぁ!!!」

すぐに隆の体全体を電気は覆った。そして隆の体は吹っ飛び、壁に当たり、動かなくなった。景都は家を出て行った。


暫く経つと、隆は目を覚ました。

「くっ・・・俺は・・・」

手を見た。しかし普通に肌色で、特に異常はなかった。

「何だったんだ?夢か・・・?」

立ち上がって、電気を点けた。すると目の前には親の死体があった。

「夢じゃない・・・夢じゃない・・・のか?・・・え?夢じゃない!?!?」

もう隆にとって両親が死んだという事など殆どどうでもよくなっていた。それよりなぜ、夢じゃないならなぜ、自分が生きているのかが、分からなかった。普通あれほどの電気を食らったら死ぬだろ!!それなのにどうして生きている!!しかも電気を撃たれる前の時より、どうして体が軽く感じるのかが不思議だった。


隆は急いで横の美伽の家に向かった。その日はパニック状態になり、体中の汗が止まらなかった。なので、1番近く、1番仲が良い美伽の所に行き、落ち着く事にした。美伽の家には小さい頃何度も止まったり、逆に美伽が隆の家に泊まった事もあった。物心が付いてからは、そんな事も無くなったが・・・。


そして美伽は汗だくな隆を見て、慌てて家の中に入れて、話を聞いた。そして翌日隆の家で起こった事を警察に言い、調べられて、ひとまず落ち着いてから、隆は家に戻った。それから隆は美伽とは話さなくなった。


〜現在〜

(能力者になった事は誰にも言っていないけど・・・。でもどうして隆君は私と一言も喋ってくれないんだろう)

真顔でジーッと隆を見ている美伽の肩を、友達は叩いて

「何隆を見てんのよ!まさか?好きなの?」

「え!?ちっ!!違うわよ!!」

顔を真っ赤にして、友達の台詞を否定した。

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