告白2
??
先輩が女? それって…
「えーーー!!」
私どうしよう。こんな本気感丸出しの告白して、もう冗談だとか言えないじゃん。もう突き通すしか選択肢ない、よね。
いや、でも何言えばいいか全然分からない。にしても、こんなにイケメンな先輩が本当に女の人とは信じがたい。もしかしたら、どんな事があっても自分を好きでいてくれるかという試験的な何かかもしれなくもないじゃないか。
「あの、先輩って本当に女の人、なんですか。」
ビビりすぎて声が震える。
「触ってみる?」
「えっ⁉」
どこ指して言ってんだこの人!変態かっ!やばい、そういうんじゃないんだけど、真面目に照れている私ってどうなの?…。
「冗談だよ。」
先輩が少し笑った。
冗談か。ああ、先輩が女の人なのも全部冗談か。
ってなるか!
「顔、真っ赤で可愛い。」
…ん?今なんて言った?
かっ可愛い⁉ なんて今のも冗談だよね。
でも、何で冗談って顔しないの?
ああ、自分でも顔真っ赤だって分かるよ。そんなにジッと見ないでほしい。
でも、見られると恥ずかしいから、見ないでくださいなんて、それこそ恥ずかしくて言えない。
もうダッシュで逃げようかな。でも、それは失礼な気が…。
いや、もう十分失礼な状況だよ、これ。
やっぱり謝った方がいいよね。でもなんて謝れば…
「一旦落ち着いて。深呼吸。」
そうだ。深呼吸深呼吸。すぅ、はぁ。一応、さっきよりは落ち着いたけど、パニック。
なんであんなに先輩のこと見てきて気付かなかったんだろう。それが一番ショックだし、冗談であってほしい。