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プロローグ
――――パンドラの卵になりたい
彼女はそう言っていた。
こちらからでは表情は知れなかった。だから。
泣いていたのか。微笑っていたのか。
感情のこもらない、声色で。
問い返すことは出来なかった。何故ならそれは自分に向けられた言葉ではなかったから。
完全なる独白。では自分は何の為に此処にいるのか。
伝わってくるのは口には出さない彼女の心。
不安、と、混乱?
何が……?
そしてその夜、彼女はいなくなったのだ。
水晶が、割れた。
――――パンドラの卵になりたい
彼女はそう言っていた。
こちらからでは表情は知れなかった。だから。
泣いていたのか。微笑っていたのか。
感情のこもらない、声色で。
問い返すことは出来なかった。何故ならそれは自分に向けられた言葉ではなかったから。
完全なる独白。では自分は何の為に此処にいるのか。
伝わってくるのは口には出さない彼女の心。
不安、と、混乱?
何が……?
そしてその夜、彼女はいなくなったのだ。
水晶が、割れた。
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