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1.事情
僕 の ク ラ ス 。 2 年 C 組 。
春の風が心地よく感じる季節。
桜の香りが漂っている。
僕は、今、クラス替えで自分がC組になったことを知った。
ざわざわと木が風で揺れる。
泣きそうになった。少し、涙で目が潤んだ。
「ねぇ、君。C組だって?大変ね」
あぁ、大変だよ。
「やぁ!C組らしいね。・・ハハ」
あぁ、C組らしいね。
足取りは、重かった。
小さい頃から、嫌なことがあると僕はお腹が痛くなった。
現在も、腹痛に襲われたとこだ。
腹を抱えて、向かうのはC組。
別に、呪いの席がある訳じゃない。
別に、霊が出る訳でもない。
少し変わった、事情がある。
教室のドアを開く。
視界に入ってきたのは、アクマの姿だ。
目が合う。
そして、アクマはにやりと微笑んだ。
ぞくりと寒気がする。
「あなたは か ん な 君。よろしくね」
アクマは、僕の名前を口にした。
嬉しそうに、笑うんだ。
可愛い顔で、笑うんだ。
知ってる。
僕は、知ってるよ。
彼女の正体を。
よろしくお願いします。




