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部活の前日は「明日は部活」と思えた
サクサク読める長さでポンポン更新、今週中に完結予定です。
中3になって、「働く乗り物部」が廃部になり、俺は鉄研に転部することになった。
前の部と同じようなオタクの雰囲気は居心地がいい。
「US貨物列車、渋くない?」
向こうの方で声がする。
(うん、US貨物列車は間違いなく渋い。)
俺はそちらの方向に歩く。
その声の人物は、俺に背を向けて座っている。
「あんまり興味引かないんじゃない?」、
「幼児向けのアニメくらいでしょ?」、「次世代リニアの方が目立つ」……
俺は思わず声をかけた。
「ダブルスタックいいスよね、輸送量を可視化するの熱いかも。」
皆が俺を見上げて、その人も振り向いて俺を見た。
その人は――スバルくんは顔をクシャクシャにして笑った。
「最高だよな!!」
それからは、部活が楽しくて幸せな日々だった。
彼女からも、鉄研に入って明るくなったと言われる。
鉄道に詳しくて、
頭が良くて、
なんとなく抜けていて、
目立たない眼鏡の奥の顔が意外とかわいい。
部活の前日は「明日は部活」と思える。
部活の日は「今日は部活」と思える。
それ以外の日は「学校のどこかで会えるかも」と思える。
しかし、それはある日、急に終わった。




