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8杯目 極上のカルーアミルク

衝撃のクビ宣告!?晴子絶対絶命!?

う、嘘でしょ?近所で楽しいバイト先で、やっとお酒も覚えてきたし、お客様の顔もちょっとずつ分かってきた所なのに不採用なんて!

「ら、来週から来なくていいって!?私駄目でしたか!?確かにお客様からお酒貰いすぎて酔っ払っちゃったことはありますし、色々不器用な所があるのも自分でも分かってます!でも不採用なんて!」

『。。。。。。。。。。。。!!』

『ハハハハハハハハハハハ!!』

え!?何がおかしいのこの人?私を弄んだのね!

『いやいや、何か勘違いしてるよ。来週ゴールデンウイークじゃん。うちゴールデンウイークは毎年暇だから休むのよ。だから来週はお休みだから来なくていいってことだよ。連休終わったら印鑑持って来て。本採用の書類書いてもらうから』

「良かったーーーー!!クビかと思いました!」

『はる、真田さん頑張ってるし、加藤さんはじめ常連さん達も真田さんに癒されてるから、私的には大学卒業するまでいて欲しいって思ってるよ!』

はーーーーやったわ!晴子!マスターが今苗字じゃなくて下の名前で呼ぼうとしたのは置いておいて、本採用を勝ち取ったわ!徒歩5分賄い付きを逃す訳にはいかないもの!

「有難うございます!私もこのお店もお客様も大好きなので卒業まで是非働かせて下さい!」



【ガチャ】

「あ、深田さんこんばんは!いらっしゃいませ!」

『おうシラちゃん!あれ、今日あの女の子いないの?』

「ああ、さっきまでいたんですけど、暇になってきたので上げちゃいました。」

『そっかそっか。あ、あとからもう2人来るからさ、先ボトルでソーダ割作っておいてー。シラも飲むでしょ?』

「有難うございます!頂きます!」



『珍しいですね。23時過ぎにいらっしゃるなんて。』

「今日歯科医師会の飲み会でさー。帰ろうと思ってたんだけど、うちのクリニックのコ、ほら前も連れてきたアカネとカオリ。あれが近くで飲んでるって言っててじゃあ合流しようかってなったのよ。」

『あーなるほど!あ、多分来たかも』

【ガチャ】

『先生〜お待たせしました〜!』

「はーいお疲れちゃーん。あれカオリは?」

『先生聞いて下さいよ、カオリさん旦那さんからそろそろ帰ってこいってLINEきて帰っちゃったんですー。まだ23時なのにー。あ、シラさん私も先生のボトルでハイボールお願いしまーす!』

「あーらそうなの、あそこは未だに夫婦アツアツだからねー。」

『いいもーん私は独身だからいいんだもーん』

「はは、だいぶ酔っ払ってるな。ほら、シラも独身だよ。アカネいいじゃん、酒好きだし。」

『えーシラさん絶対モテるから嫌だー。あとワタシ料理下手だから絶対になんか言われるもーん。』

笑笑笑笑笑笑笑笑笑


「深田さん、お飲み物ラストオーダーのお時間になりますが如何致しますか?」

『お、もうそんな時間かあ。うーんどうしようかなあ。アカネは?まだ飲むー?』

「しぇんしぇ〜のボトルをうすめで〜ハイボールを〜」

『おいおい、大丈夫かあ?水飲め水飲め。うーんそしたら最後甘いので締めたいからカルーアミルクで!』

かしこまりました!

「しぇんしぇ〜カルーアなんて〜どこでも飲めるじゃないですか〜ここで飲むの勿体ないですよ〜。もっとシラさんに〜特別な物作ってもらいましょうよ〜。」

『コラコラ。シラのカルーアな特別な、の。』

シャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカ♪

お待たせ致しました!

『うん、やっぱり美味いなあ。』

「え〜本当ですかあ。カルーアですよお。一口、一口だけ下さい〜」

『はいはい、ほら』

「!?何これ!本当にカルーアですかあ?全然違う〜!」

『でしょ。シラの作るカルーアミルクは美味しいんだよ。』

「なんで〜。何が違うの〜?分かった!牛乳が違うんだあ!たっかい牛乳使ってるんでしょ〜!」

『シラ、教えてあげて。』

「アカネさん、よく分かりましたね。牛乳が特別なんですよ。スーパーで買ってきたスーパーのブランドの特別なやつです!なんてね。普通カルーアミルクはビルドと言って、グラスの中でカルーアと牛乳をバー・スプーンで混ぜて作るんです。でもうちはシェイクで作るんですよ。シェイクすることによって空気が入ってまろやかになるんです。イメージとしたら、シェイカーの中で泡だて器で細かく泡立ててるイメージです。」

『駄目だ、シラ。半分寝てるわ。ごめんね、説明してもらったのに。』

「いえいえ。」

『これ飲んだらお勘定とタクシー1台お願い出来る?』

「かしこまりました!」


ガチャ お待たせしました◯◯タクシーです!


『意外と早く来たね。シラ、今年もゴールデンウイークは休みでしょ?今年もどこか行くの?あ、さてはまたすすきの?(笑)』

「すすきのって(笑)札幌ですよ札幌。すすきのはちょっと寄るだけですから(笑)先生は奥様とどこか行かれるんですか?」

『うーん後半にちょっとだけね。嫁が行きたがってた草津の宿にね。飲んでばかりだから嫁孝行ですよ。帰りに軽井沢でバッグ買いたいとか言っててヒヤヒヤよ。』

「ハハ、大変だ。奥様にもお世話になってますし、札幌でお土産買ってきますよ。奥様的には甘い物の方がいいですか?」

『悪いねー。そそ、甘いので宜しく。ほら、アカネー起きろー。タクシー来たぞー』

「あ~ごめんなさい!寝てました〜」

『じゃあねシラ、また宜しくね。すすきのでハメを外しすぎないように!(笑)』

「有難うございました。ご馳走様でした!先生も良いゴールデンウイークを!」


ふう。土曜日の割に引きが早かったな。最後深田さん来てくれて良かった。さて、片付けて。

明日の羽田が13時発くらいか。そうなると12時には着いていたいな。まあ11時に起きれば余裕か。

1杯飲んで帰るか。1時半。うーんこの時間でやってるのは。軽く食いたいし。庄やだな。


男は夜の闇に消えて行った。



晴子ゴールデンウイーク実家死闘編を書くか、マスターすすきの死闘編を書くか迷っています。

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