"根源"
この様な白昼で在っても、私が姉さんに視えたのですたか?
修道服も悪く有りませんね
ここは教会、私が聖職者の姿をする事の何処がおかしいのでしょう?
ええ、もっと近付いてご覧になっても構いませんよ
私は女では有りませんが、紛れも無く姉さんと同じ肉、同じ血から成る人間ではありますので
この服も、姉さんの物をそのまま着させて頂きました
………何故か?
知れた事を尋ねられるのですね
姉さんの匂いを身に纏えば、或いは貴方様から振り向いて頂けるのではないかと、そう思っての事です
私の背格好と顔は、双子の様に姉さんに似通って居ますからね
………ええ、存じて居ますよ
貴方様は姉に対し、穢れた感情をお持ちなのですよね
その感情、私であれば乱暴に叩き付けてしまっても……構わないのですよ?
姉は強い人間でこそ在りますが、飽くまで女人
我儘に願望をぶつければ無傷では済みません
ですが、私は…………ほら、触れてみて頂ければお解りになるのではないでしょうか?
この躰が貴方様のものなのですよ
失礼致しました
このままでは、手が出し難いかも知れませんね
このように私が横たわり、迎えるように両手を広げたとしたら………
………あっ!
そんなに私が欲しかったのですか?
息を荒くされて………
…………ふふ、嬉しいですよ
その手にされてるのは、紐でしょうか
もしかして、姉さんにそんな事をされるつもりで………?
これは許せませんね
私に行う事で、そんな危険な欲求は解消して頂かない事には……
…………!!
ええ……
いえ、続けて下さいませ
私なら死ぬような事はございません
私が欲しくなりませんか?
姉にこの様な事をすれば、きっと貴方様は殺人者になってしまいます
私なら……
あっ……やめっ………
ぐっ……
うっ……がはっ……
…………
……ひっ
い、嫌…………
ぐ……げ………
…………
はあ……はあ…………
ご満足頂けましたか?
ところで、さっき執拗に喉を締められてしまいましたので痕になってしまいました
これを大人達に密告する事も私には出来ますが、私の言う事さえ聞いて頂ければ………
………どうしたのですか?
興奮された様子で、拳など握られて
ああ、大変良い眼になられましたね
もっとください