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傘をなくす理由

テーマ:「傘をなくす理由について」


私は最近、なぜ人が傘をなくすのかを考えました。それについて思ったことをいくつか説明したいと思いますが、正直、私自身も何度も傘をなくしているので説得力はないかもしれないかもしれませんが、頑張って説明しようと思います。


1つ目:傘は人格を持っているのではないか?


まず私が考えたのは、傘そのものが意志を持っていて、「そろそろ新しい景色が見たいな~」と思った瞬間に持ち主のもとを離れていくのではないか、ということです。例えば、コンビニの傘立てに差した瞬間、傘は他の傘とアイコンタクトを取り、「今だ!」とばかりに誰かの手に渡るのです。これはもはや私たちが管理を怠っているのではなく、傘が自分の意思で旅に出ているのだと考えられます。つまり、傘は一生物になりたくないのです。


2つ目:人間の「雨の日モード」について


次に、人間は雨の日になると「忘れるモード」に入るのではないかと思いました。雨の日はテンションが下がるため、普段なら気にすることも気にしなくなるのです。例えば、カフェでコーヒーを飲んでいるとき、晴れている日は「傘持ってきてないよね?」と確認するのに、雨の日はなぜか「傘はそこにあるだろう」と謎の安心感を持ってしまうのです。そして、帰り際にそのまま置いていく。これこそ雨の日特有の「傘なんてどっか行ったろモード」なのです。


3つ目:傘の形状に問題があるのでは?


そもそも傘は「なくなりやすい形」をしているのではないかと思いました。細くて長い棒状の形状は、まるで「私はここに置いてもらってもいいですよ」と自己主張が弱い感じがします。さらに、傘を畳むと無防備になるため、「忘れられやすいオーラ」を発するのです。これがもし椅子のように座れる形状だったらどうでしょうか?持ち主が座って休むたびに「これが私の傘だ」という認識が生まれるため、なくしにくくなるのではないでしょうか。でも、椅子型の傘だと持ち運びが不便すぎるので、多分普及しません。


4つ目:傘の輪廻転生について


そして思ったのは、傘には「輪廻転生」という概念があるのではないかということです。一度なくした傘がどこかで誰かの手に渡り、再び使われる運命を持っているのではないでしょうか。私がなくした透明ビニール傘も、もしかしたら今頃どこかのコンビニの傘立てで再会を待っているのかもしれません。そして、私が誰かの傘を「これいいじゃん」と持ち帰ったとき、それが誰かが以前なくした傘だったりするのです。つまり、傘には私たちの知らないドラマが隠されているのです。


結論


傘をなくす理由についていろいろ考えましたが、結局のところ、傘はなくなるものだという結論に至りました。私たちは傘を大切に扱っているつもりでも、傘自身がそれを望んでいないのかもしれません。もしかしたら傘には自由を愛する魂が宿っているのです。


最後になぜこのテーマを選んだのかというと、今朝出かけるときに「昨日使ってた傘がどこにもない」ことに気づいたからです。そして、また新しい傘を買ったので、次はどれくらい一緒にいられるのか楽しみです。

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