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第92話 冒険者登録

 再び死の森へやってきた俺たち。もう少しだけマリーのレベルを上げておきた。

 魔物を探して死の森を探すこと数日、邪心ターレを仕留めたことで魔物の数が減っているような気もするが、まだまだシンジュクの町の冒険者たちでは一匹倒すのも苦労するだろう。今のマリーだって一匹倒すのに苦戦しているのだから……。


「ぷはぁ……。今回は思ったよりも倒すのが楽でしたね」


 ポーションを飲みながら言う台詞ではない。


「姫様はだいぶ戦闘に慣れてきましたね。ポーションを飲む回数が減ってきました」


 空き瓶を受け取りながらルノが言う。


「ルノさんたちは苦戦しないんですか?」


「あの程度だったら苦戦はしないですね」


「あのくらいだったら一撃ッスね」


「多少は苦戦するかも知れないです」


 三人ともマリーの質問に答えるのだが、三者三様って回答だった。

 しかしマリーはドン引きしたような顔をしている。


 ステータス

 名前:マリー ※マリエル=フォン=テンノウ

 年齢:17歳

 種族:ヒューマン

 冒険者ランク:Cランク メタルプレート

 ポイント:75

 Lv(レベル):17

 HP:109

 MP:78

 STR():90

 AGI(敏捷):77

 DEX(器用):60

 VIT(生命):79

 INT(知性):78

 【スキル】剣技レベル5・射撃レベル3・弓レベル1

 【魔法】生活魔法(清掃・掃除)


 知性が上がったことによりMPも上昇している。

 数日の間彷徨っていた森の出口に到着すると、近くに街道が見えてきた。あの街道はたぶんサガミの町へ続いているはずである。

 まぁ、レビテーションの魔法を使えば空からサガミの町へ簡単に行くことができたのだが……。それは置いておこう。

 取り敢えずテレポートの魔法でシンジュクの町まで戻ることにしよう。何かしらの進展があったかもしれないしね。

 シンジュクの町へ来て直ぐに冒険者ギルドへ向かうと、ギルド内の雰囲気が多少異なっていた。

 新人の冒険者が死んだ魚のような目をしており、首には何処かで見た首輪が付いている。あれは辺境伯のところで付けられたチョーカーと同じものだ。

 逃げられないようにしているという事は、俺が言った事を実践しているのかもしれない。

 俺は受け付けに話し掛けると、受け付け人は直ぐにラインハルトのオッサンを呼びに行くその間にマリーは自分のランクを確認すると、メタルプレートからシルバープレートにランクアップしていた。

 それからしばらくしてオッサンがやって来た。


「よう、シノミヤ!」


「ずいぶんと思いきったやり方をしているじゃん」


「そうしないと逃げるだろ」


 たしかに。


「それでサイタマ方面はどうすれば?」


「上の判断でサイタマ方面に関しては攻めなくて良くなったぞ」


「なら、俺たちは村に戻ることにするよ。何かあったら連絡を……」


 俺たちが話しているところに何故かナサリがみている。

 ナサリの視線は気になるが、いちいち相手にしていても面倒なだけなので俺たちはギルドを後にしたのだが、何故かナサリも付いてきている。


「なんでお前が付いてきているんだよ。しかもその荷物は何だよ?」


「私も村に行く」


「――はぁ? なんでお前が村に来るんだよ?」


「村の治安維持のため」


 たしかにその力は治安維持に役立つだろうが、お前一人で何とかなるのかが不安だ。


「違った。貴方と一緒に治安維持」


「……はぁ? おいおい、俺は治安維持なんてやってねーぞ!」


「大丈夫。してる」


 言われている意味が分からん。

 とにかく村へ行くか。

 ルノの手を握るとルノはカミュの手を握りカミュはリリアの手を握る。リリアはマリーの手を握ったらマリーはナサリの手を繋いだ。

 なんでナサリの手を握るのか分からんが、俺はテレポートの魔法を唱える。景色はシンジュクから村にある家の前に変わる。


「村に来たは良いが、お前は何処に住むつもりなんだ?」


 家に入ろうとして俺は立ち止まって聞いたら、ナサリは俺の家を指差しやがった。


「ここは俺の家だ、お前ん家じゃねー。悪い冗談はやめろ」


「冗談じゃない。私はここに住む」


「……そう言われてもな。でも、住めるような部屋が空いてませーん」


 俺は舌を出しながら言ってやった。


「私と一緒の部屋で構わなければ……良いですよ?」


 ルノが提案するように言ってきやがった。


「――構わない」


 お前が構わなくても俺が嫌なんだって。なんでそれに気が付かないんだよ。それでもなくマリーってお荷物が居るのに。

 項垂れながら家の中へ入っていく。それに続くようにみんなが家の中へ入っていく。かなりの大所帯となった。

 ルノにカミュ、リリアにマリー、最後にナサリの五人と俺。全員女性なのはどうなのだろうか。しかもだ、ナサリはフードを外すと物凄く美少女だが幼いようにも見えるが、年齢を確認したところ18歳と見た目よりも年齢が高かった。

 翌日、朝食を食べているとナサリが突拍子もないことを言ってきやがった。


「昨晩考えたけど……私もキョースケのパーティに入ることにした」


 好きにしてくれと言いたいが、それ以前にお前は戦闘ができるのかって話だ。


「入ると言われても……ナサリ様は戦うことできるのですか?」


 ナイス! ルノ! よく言った!


「魔法をちょっと使える」


 そう言うのでステータスを見れるのか試してみると、ナサリのステータスを見ることができた。


 ステータス

 名前:ナサリ

 年齢:18歳

 種族:ヒューマン

 ポイント:0

 Lv(レベル):0

 HP:5

 MP:46

 STR():2

 AGI(敏捷):1

 DEX(器用):9

 VIT(生命):4

 INT(知性):45

 【スキル】魔眼

 【魔法】生活魔法・光魔法1(レイ・サンシャイン)・回復魔法1(ヒール)


 知識以外はゴミレベルだった。力が2で敏捷が1……糞雑魚すぎる。デコピンをしただけで殺せる自信がある。


「取り敢えず今日は私の冒険者登録を行いたい」


 勝手に予定を決めるなと言いたいが、ナサリ(こいつ)を冒険者登録しておかないと行動制限がかかってしまう可能性もある。いやだけどシンジュクの町へ連れていくしかなさそうだ。

 そう言うことで俺たちは再びシンジュクの町へとやってきたのだが、みんなが俺たちの方を見てくる。そりゃ、尋問官様が俺たちと一緒に行動しているんだから不思議な眼で見るのは当たり前だよな。


「冒険者登録に来た」


 受け付けの人にそう言うと、驚いたギルド職員がラインハルトのオッサンを呼びに行った。


「な、ナサリ! 冒険者登録ってどういうことだ! それにシノミヤと一緒とは……」


「私、尋問官を辞める。キョースケと一緒に冒険者になる」


 オッサンは驚いた顔をしているが、一番驚いているのは俺だろう。何故ならオッサンに相談もしていないで勝手に決めていたのだから……。しかもオッサンが怒鳴って何かを言っているのだが、ナサリはシカトして書類に自分の名前などを書き込んでいき、勝手に冒険者登録を済ませていた。

 俺もオッサンも呆れた顔でお互いを見ていたのだった……。

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