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第73話 レーシングカート

 ようやくトラックは出来上がったが、ジョアンが車の運転することが出来るのか問題である。それにガソリンに代わる魔力などどうするのかだ。エンジン部分にはミスリルを使ってある。何故なら使わないと魔力が伝導しないため。

 出来上がりを持って行く前にレーシングカートを作ってジョアンのところへ持っていく。


「おぉシノミヤ様! 本日はぁどのようなご要件でぇ?」


 相変わらず独特な喋り方だ。


「車を作ったんだけど、運転の仕方が独特でね。操作方法を教えに来たんだけど……。誰が運転するの?」


「おやぁ、もう出来上がったのですかぁ?」


「できたと言えばできた。だけど、先ほども言ったが運転方法が独特でね、先ずは練習をした方が良いと思うんだ。しかも、エネルギーは魔力だから魔力量の多い人がいないと動かないよ」


「魔力ぅ! それは大事ですねぇ……。どうやって魔力ぅを注ぐぅのですかぁ」


 説明するよりも実践するほうが早いため、外に出てトラックを取り出した。


「これが! シノミヤ様のとは違いますなぁ……」


「これはトラックと言って、荷物を運ぶ車なんだよ。荷馬車のようなものだと思ってくれても良い。それで、こっちはレーシングカート」


 そう言って俺はレーシングカートを取り出した。


「これまた……小さいですなぁ」


「そう見えるかもしれないが、これでも滅茶苦茶速い。乗ってみれば分かるが、危険なことに変わりはない」


 ジョアンは「なるほどぉ」と言って、レーシングカートに乗り込んだ。しかし、動かし方が分かっていないためカートは動くはずがない。不満そうな顔してジョアンはカートから降りた。

 説明するため、俺がカートに乗ると、ジョアンは近くに寄ってきた。


「先ずはセルを回してエンジンを入れる。そしてギアをNからDに変えて右足でアクセルを踏み前進させる。バックさせたきゃギアをRに入れてアクセルを踏むとバックする。再び前進させたきゃDに入れる。降りるときは必ずNに入れる。ブレーキはアクセルの隣にある。すべて右足で操作するべし」


 口頭とアクションで説明したあと、俺はエンジンを入れてカートを動かす。


「おぉ! こりゃ凄いですなぁ!」


「アクセルがこれで、ブレーキがこっち。アクセルはゆっくりと踏む止まる時はブレーキを踏む」


 ジョアンの隣にカートをつけ説明をして交代すると今度はもう一度しっかり説明を聞きジョアンはカートをゆっくりと動かし始めた。


「これは気に入りましたぞ! 凄い! 凄いですぞぉ!」


 どうやら気に入ってくれたようだ。

 ジョアンはトラックとカート両方を購入すると言ってきた。


「二つ合わせて金貨五千枚になる。理由はエンジン部にミスリルを使っているから。メンテナンスをするなら一回につき金貨五百枚かな」


「おう! なんて商売上手ですか! もう少し負けていただけませんかっ!」


「ビター一文も負けません!」


「何を言っているのか分かりません! 仕方がありませーん! お支払いいたしまーすぅ」


 そう言ってジョアンが手を叩くと屈強な男が宝箱のような箱を持ってきて蓋を開くと、中には大量の金貨が入っていた。

 最後に車のエネルギー充電方法を説明して授与書をもらい俺はジョアンの屋敷を後にした。

 家に戻るとカミュがマリーとグレイスの二人に稽古をつけており、マリーとグレイスは肩で息をしていた。


「そういえば、この間のオーク討伐はどうなった?」


「変わらずに苦戦していたっスよ」


 カミュが二人の攻撃を躱しながら言う。それだけ動きに無駄があるということだろう。


「多少は動きが良くなったとかはないのか?」


「まったく変わらないッス。先ず大事な体力がないッスね」


 肩で息している二人は、なんとか一太刀でも入れたい顔をしていたが遂にはダウンしてしまった。


「ルノは何してるんだ?」


「たぶん家の掃除っス」


「なるほどね。お前は二人の稽古か」


「そうッス。今終わったところッスけどね」


「なら、これからお前は運転の練習な」


 俺の言葉に呆けた顔するカミュだが、ストレージからレーシングカートを取り出すと声を上げた。

 ジョアンに教えたようにしてカミュを運転席に座らせる。


「ご、ご主人さま……怪我とかしないッスよね?」


「ゆっくり動かせば怪我はしないはずだ。タイヤ以外はオリハルコンやミスリルで作られているから、安心して打つかっても良いが、お前の体はどうなるか知らん」


「ちょ、ま、待って! わ、私には荷が重いっスよ!」


「慣れだよ。頑張って覚えるんだ」


 カミュは悲鳴に似たような声を上げながらレーシングカートの練習運転を始めたのだった。

 その間に俺は新しい車を作り始める。五人だと大型の車にしなければならないだろうし、安全性を兼ね備えた物を作る必要がある。

 これから運転するのは俺一人ではない。コイツら全員に運転させるのだ。何かあってからじゃたまったものではない。

 先ずはエアバッグを運転席と助手席に取り付けるとして、ガラスだと何かで割られても困る。ここはクリスタルで作ろう。

 フレームはオリハルコンは鉄板だろう。外装にはプラチナで作るのは変わらないが、タイヤも変わらないがジョアンのときみたいにタイヤ部分には外装で保護しよう。シャーシなどを作っているとカミュが随分とレーシングカートを乗りこなしていた。


「師匠、次は私が乗りたいです!」


 先ほどまでダウンしていたマリーが復活したらしく次は自分の番だと言ってきた。

 俺はカミュに止まるよう指示すると、カミュは俺の前に停車させた。


「慣れると意外と楽しいッス!」


「交代よ! 今度は私の番!」


 カミュを押しのけて運転しようとマリーは運転をしようとしたのだが、停止後は必ずニュートラルに入れるよう言われていたことを実践していたので、アクセルを踏んでも空吹かしするだけであった。

 運転の仕方をカミュが教えると、マリーは勢いよくアクセルを踏み込んだらしく、ものすごい勢いでカートは発進していき木にぶつかった。

 さすがオリハルコン製のカート。カートは無事だったが木は折れておりカミュは慌ててポーションを持ってマリーのもとへ向かう。何をやってるんだか……。

 夕方になる頃にはある程度車も出来上がっており、明日には完成するだろう。

 死の森先にはサガミの町があるのでそこへ行ってみるのも悪くはないが、死の森をどうやって越えるかが問題だ。取り敢えず三人で行ってみようかな。

 ルノとカミュのステータスを確認してみたが、特にレベルが上がっているわけではない。


 ステータス※奴隷

 名前:カミュ 年齢:17歳

 種族:獣人ハーフ

 冒険者ランク:Bランク シルバープレート

 ポイント:105

 Lv(レベル):41

 HP:300

 MP:46

 STR():374

 AGI(敏捷):256

 DEX(器用):180

 VIT(生命):249

 INT(知性):60

 忠誠心:90

 【魔法】生活魔法(清掃・掃除)

 【スキル】剣技スキル15・超回復レベル3・嗅覚感知レベル4・聴覚感知レベル5・射撃レベル5・毒耐性5・麻痺耐性5


 名前:ルノ 年齢:19歳

 種族:獣人ハーフ

 冒険者ランク:Bランク シルバープレート

 ポイント:259

 Lv(レベル):31

 HP:273

 MP:48

 STR():156

 AGI(敏捷):164

 DEX(器用):108

 VIT(生命):220

 INT(知性):67

 忠誠心:95

 【魔法】生活魔法(清掃・掃除)

 【スキル】剣術レベル10・射撃レベル9・毒耐性5・麻痺耐性5


 この二人を強くすれば多少は安心できるかも知れないか、どうなんだろう。

 取り敢えず車が出来上がったら一度、死に森へ行ってみることにしよう。


 ステータス

 名前:マリー ※マリエル=フォン=テンノウ

 年齢:17歳

 種族:ヒューマン

 冒険者ランク:Cランク メタルプレート

 ポイント:35

 Lv(レベル):9

 HP:64

 MP:32

 STR():25

 AGI(敏捷):27

 DEX(器用):21

 VIT(生命):30

 INT(知性):22

 【スキル】剣技レベル4・射撃レベル2

 【魔法】生活魔法(清掃・掃除)


 ステータス

 名前:グレイス

 年齢:17歳

 種族:ヒューマン

 冒険者ランク:Dランク ブロンズプレート

 ポイント:40

 Lv(レベル):10

 HP:88

 MP:30

 STR():34

 AGI(敏捷):25

 DEX(器用):31

 VIT(生命):40

 INT(知性):32

 【スキル】剣技レベル4

 【魔法】生活魔法(清掃・掃除)

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