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第69話 学校生活と卒業

 パーティーに参加したのだがルノやカミュ、マリーが美人なので目立ちすぎでたまらなかった。パーティーはセレスティア伯爵家のお嬢様の誕生会だったらしく盛大に行われた。何を目的で俺たちが呼ばれたのだろうか……。


「シノミヤ様ですね」


 執事のような人が話しかけてくる。


「どなたですかね? そして何か用なんですか」


「旦那様がお呼びです。こちらへ……」


 旦那様が誰なのかすら分からんが、取り敢えず付いていくと、屋敷の中にある部屋へと案内された。


「ここでしばらくお待ち下さい」


 俺一人だけに用事って何だろうか?

 まぁ、マリーの護衛にはカミュとルノがいるから問題無いだろう。

 しばらく一人で待っていると、ドアが開き何処かで見たことのある人が入ってきた。いや、この人って……。


「――ちょ、なんで王様がこのような場所に?」


 なんと入ってきたのはこの国の王様だった。


「話は聞いている。娘が世話になっているな」


「世話しているつもりはないけど」


 そう言うと王様は笑いだす。どうやら影の者に話を聞いているようで、俺が冒険者として扱っていることに感謝しているとのことだ。


「今日はお忍びで来たんですか? わざわざそれを言うためだけに」


「いや、今回は冒険者の学校を作ろうかと思い、そこにマリエルも入学させようと思ってな」


「なるほど、冒険者の学校ね」


 どうやら貴族の次男以降が家を継ぐことができないため冒険者になるらしく、その冒険者が活躍すれば生活が安定する。しかし冒険者なったは良いが、誰かが戦い方を教えてくれるわけではないので冒険者を引退した者を雇って教室を開いたらどうだろうかという案が上がって来たらしく、その一期生にマリーを入学させたいとのこと。


「良いんじゃないんですか? 俺の手からも離れてくれるのなら、万々歳ですよ」


「いや、貴殿も入学してマリエルの護衛を依頼したのだ」


「いやいや……。冗談でしょ? 俺はゴールドプレートなんですよ。そんなのに学校に通うなんておかしいでしょ」


「分かっておる。だが、マリエルはお主の弟子なのだろ? なら弟子の状態を見守るのは師匠の役目であろう」


 あーこれはOKを出さないと返してもらえないパターンってやつだね。


「分かった分かった……。それなりの見返りってやつをくれるんでしょうかね?」


「もちろんだ。学校ができたら迎えの者をよこす」


 ようやく密談が終了して王様は帰っていく。俺は脱力感てやつに襲われ椅子に凭れるのだった。

 その後はパーティーに参加したしたのだが、気分が乗らなかったので直ぐに撤収した。パーティーが終わってから一か月が経ち俺の家に使者がやって来た。

 学校の件に関してはパーティーのあとに話をしたがマリーはあまり乗り気ではかったが冒険の心得ってやつを教えてくれると言うのだから行かないはずがない。それに俺たちも入学すると聞いたものだから安心しきっているようだ。

 冒険者学校初日は魔力測定から始まる。

 変な水晶玉に手を乗っけるとランクが現れる仕組みとなっているらしい。魔力操作のスキルがない冒険者は魔力測定に簡単にばれてしまうだろう。

 マリーのランクはEで、ルノもカミュもE。俺はばれない程度の魔力を発してランクB。Bだけでも凄いらしく周りから声が上がった。本気を出したら水晶玉が破裂しているだろう。気持ち割ってみたかったが、目立つのが嫌だった。

 クラス分けで俺はBクラスとなり、隣のクラスはAランクの魔力を持つ貴族様のご子息がいるようだった。まぁ、俺のクラスにも貴族のご子息様たちがいる。のだが……ルノやカミュ、マリーの三人はもちろんEクラスとなっており、俺は奴隷の飼い主と王女様のお付きと言うこともあり、俺は何故かEクラスに編入させられたのだった。

 魔法の基礎という基礎を勉強させられるのだが、俺も初めて聞くことばかりで大変ためになった。剣の稽古になると、誰も俺にかなうはずはないし、剣圧だけで腰を抜かさせてしまうしまつ。

 クラスは30人ほど居るがマリーは常に俺のそばにいた。


「お前、友達くらい作れよ。俺だって友達を作りてぇんだから」


 ルノやカミュは俺の奴隷だから側にいるのが当たり前かもしれないが、マリーは別だろう。自分で仲間を作ってパーティーを組んだ方が良い。

 教員の元冒険者が五人一組のパーティを組むように言ってきた。俺はすでに二人をお供にしているので二人を仲間にしないとならない。


「師匠ー! 一緒にパーティーを組みましょう!」


「嫌だよ。俺は別の奴と組むからお前も別奴とパーティを組めよ」


 マリーの誘いを断ると、俺は誘われていないやつを探そうとした。しかし……。


「お父様が言ってましたよ師匠は護衛も兼ねていると……」


 グッ! 誰だこいつにその話をしたやつは……。


「分かったよ! だったらあと一人を探してこい!」


「了解です! 師匠!」


 他の奴はキョースケと呼んでくるのに、マリーだけ師匠と呼んでくるため周りから浮ている気がする。


「師匠、剣士を連れてきましたよ!」


 そう言ってマリーはイケメン剣士を連れてきた。


「は、初めまして! 俺の名前はグレイスだ。よろしくな」


「初めまして。俺の名前はキョースケ。こいつはルノで、こっちはカミュ」


「私は……マリー。よろしく! グレイス」


 少しマリーが赤くなっているところを見ると、こいつはこういったイケメンが好きなのかもしれないな。

 午前は魔法の教練、午後は得意武器の鍛錬を行う。俺はスキルマックスだから練習を行うよりも教える方に回る。これでもゴールドプレートだからね。


「キョースケ、俺と手合わせしてくれないか」


 グレイスが言ってきたが、俺と手合わせって難しいんじゃないか?

 そんなことを思いながら剣の手合わせを行うのだが、やはり相手にならない。何度やっても俺が圧倒してしまうためグレイスの訓練にならない。


「グレイス、俺と手を合わせても仕方がないのでマリーと手合わせしてやってくれないか」


「わ、分かった……。マリー、手合わせをお願いできないだろうか」


「分かったわ。私が相手になってあげる」


 マリーとグレイスはドングリの背比べと言った感じの実力である。なかなかに白熱した戦いのように見えるが俺からしたら隙だらけの戦いにしか見えない。

 一応冒険者学校というだけあって、学校の授業だけではなく休みの日は冒険者稼業もしなければならない。グレイスと共にゴブリン退治を行ったり動物の狩りを行ったりしなければならないのである。

 グレイスのランクはアイアンプレートで、マリーはブロンズ。カミュとルノはメタルプレートであるため、高難易度の依頼は受けることができないので面倒であった。

 それから一年が過ぎ、俺たちは二年生になる。アイアンプレートだったグレイスは剣の腕を上げてブロンズプレートまでランクを上げていた。

 マリーはメタルプレートになった。


 ステータス

 名前:マリー ※マリエル=フォン=テンノウ

 年齢:17歳

 種族:ヒューマン

 冒険者ランク:Cランク メタルプレート

 ポイント:30

 Lv(レベル):8

 HP:60

 MP:30

 STR():20

 AGI(敏捷):22

 DEX(器用):18

 VIT(生命):24

 INT(知性):20

 【スキル】剣技レベル4・射撃レベル2

 【魔法】生活魔法(清掃・掃除)


 ステータス

 名前:グレイス

 年齢:17歳

 種族:ヒューマン

 冒険者ランク:Dランク ブロンズプレート

 ポイント:50

 Lv(レベル):10

 HP:88

 MP:30

 STR():34

 AGI(敏捷):25

 DEX(器用):31

 VIT(生命):40

 INT(知性):32

 【スキル】剣技レベル4


 二人のステータスを見る限りだとまだまだオーク討伐ができるかどうかというレベルである。


 ステータス※奴隷

 名前:カミュ 年齢:17歳

 種族:獣人ハーフ

 冒険者ランク:Bランク シルバープレート

 ポイント:105

 Lv(レベル):41

 HP:300

 MP:46

 STR():374

 AGI(敏捷):256

 DEX(器用):180

 VIT(生命):249

 INT(知性):60

 忠誠心:90

 【魔法】生活魔法(清掃・掃除)

 【スキル】剣技スキル15・超回復レベル3・嗅覚感知レベル4・聴覚感知レベル5・射撃レベル5・毒耐性5・麻痺耐性5


 名前:ルノ 年齢:19歳

 種族:獣人ハーフ

 冒険者ランク:Bランク シルバープレート

 ポイント:259

 Lv(レベル):31

 HP:273

 MP:48

 STR():156

 AGI(敏捷):164

 DEX(器用):108

 VIT(生命):220

 INT(知性):67

 忠誠心:95

 【魔法】生活魔法(清掃・掃除)

 【スキル】剣術レベル10・射撃レベル9・毒耐性5・麻痺耐性5


 カミュもルノもメタルからシルバーにランクアップしており、スキルもそれなりに上がっているから助かる。この調子でと思っていた矢先、俺たちは卒業を言い渡されたのだった……。

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