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第52話 トロル

 俺たちは地図に記されている場所を覗き込むと、トロルはワカマツの森に現れたらしい。たしかに緊急性は高いけど俺たちが行かなくても構わないと思う。

 現在はアーノルドたちを待っている状態らしい。俺はルノに皮の鎧などを装備するよう言い、ルノはストレージから皮の装備を取り出して着こむと、周りの冒険者たちはクスクスと笑っていた。


「ご主人さま、いったい何がおかしいのでしょうか?」


 俺は知らんとだけ答えた。


「あんたの装備が貧相だからじゃないの?」


 シェリルが失礼なことを言いやがる。


「まぁ、皮の装備は安いからな。だけどその防具はダメージ軽減、汚れ防止、防刃、対魔法防御などが付与されているから街で売っている防具よりは性能が良いし、鉄の鎧よりもダメージ軽減してくれる代物だ。まぁ、笑いたい奴は笑えばいいよ。ルノはメタルプレートの冒険者なんだから自信を持って戦えばいい」


 俺の言葉にルノは元気よく返事をするが、シェリルは信じられないと言った目で俺を見ていた。


「あの防具に何個付与してるって言った? 防具に付与できるのは2個までで、それ以上は伝説級よ」


「伝説級って……お前が持っているミスリルロッドだって魔法力倍増にダメージ増幅、魔力軽減、強度倍増なども付与されているぞ。お前は国宝級の武器を手にしていると言うことだな」


 鑑定する力がないためシェリルは鼻で笑いながら疑いの目で俺を見ていた。こいつは本当に奴隷なのだろうか。

 しばらくしてアーノルドたちがやってきて、地図に記載してある出現場所を確認する。


「キョースケたちがいるのならば安心だな」


「何が安心なんだよ。俺は不安がいっぱいだよ。お前のところはブロンズが二人にメタルが一人、後の三人はアイアンプレートだろ」


「斥候が一人と弓使いが二人だよ。前衛は僕一人だ」


 魔法使いが一人にヒーラーが一人、剣士が一人に斥候が一人、弓使いが二人。合計六人のパーティ。弓矢は木で作られているもので斥候が持っているナイフも武器屋で売っている安物。アーノルドが装備している武器は鉄の剣だが付与されているのは一つだけ。そこまで高いのは購入することができなかったらしい。鎧や盾は鉄製でルノよりも守備力が高そうに見えるが、実際のところルノの方が守備力は高い。

 俺の装備は旅人の服とスニーカー。スニーカーは汚れ防止に防水、防刃、防塵、通気性などの付与がされているため靴だけでも高級なものだが、誰も気が付くことはない。

 顔が良いアーノルドが来たら冒険者ギルドにいた女性陣がアーノルドに群がる。正直羨ましい。


「なんでみんなはアーノルド様に群がるんでしょうか?」


 不思議そうな顔してルノがつぶやく。ルノからしたらアーノルドは自分たちを目の敵にしていた人物で、性格が悪いように見えているのかもしれない。


「キョースケ、最近ゴブリンやオークたちも活発に活動しているとの話があるらしいよ」


「なら、そっちはお前らに任せるよ。こっちにはルノがいるから、魔物などの気配は察知できる。トロルに出くわしたら逃げろよ」


 地図を見ながらアーノルドに言うと、アーノルドは「分かった! みんな、気を付けよう!」と仲間へ声をかけてギルドを後にした。


「お前なら大丈夫だと思うが、気を付けるんだぞ」


 ラインハルトのオッサンが俺に声をかけた。


「十分に気を付けるよ。トロルを始末したら戻ってくる」


 そう言って俺たちはギルドを後にした。


 ステータス※奴隷

 名前:シェリル 年齢:16歳

 種族:エルフ

 冒険者ランク:Eランク アイアンプレート

 ポイント:65

 Lv(レベル):13

 HP:32

 MP:92

 STR():25

 AGI(敏捷):40

 DEX(器用):63

 VIT(生命):24

 INT(知性):70

 忠誠心:35


 【魔法】生活魔法・ファイアーボール1 ファイアーウォール1・ウインドカッター2・ウインドシールド1

 【スキル】剣術レベル3・射撃レベル1


 名前:ルノ 年齢:18歳

 種族:獣人ハーフ

 冒険者ランク:Cランク メタルプレート

 ポイント:319

 Lv(レベル):18

 HP:110

 MP:15

 STR():67

 AGI(敏捷):78

 DEX(器用):55

 VIT(生命):70

 INT(知性):20

 忠誠心:90

 【魔法】生活魔法(清掃・掃除)

 【スキル】剣術レベル4・射撃レベル4


 冬の間、魔導ガンで狩りをしていたため二人とも射撃レベルが上がっている。

 町を出てワカマツの森へ向かう途中にアーノルドたちを発見して、彼らとは別の方向から森の中へ入っていく。


「最近魔物の動きが活発になっていると言う話をよく聞くが、冬はどうして魔物が動かないんだ?」


「魔物に聞いてよ」


 ルノも知らないらしく苦笑いしているのだが、シェリルは言葉遣いが悪すぎる。それに忠誠心も35と低い。何のために俺の奴隷になったのだろうか。一度ジョアンのところへ行ってみる方がよいかもしれない。

 森の中を彷徨っていると、動物の気配がしてスコープを覗き込んでみると猪が地面を掘っていた。


「あっちに猪がいる。シェリル頼める?」


「はいはい……」


 そう言ってシェリルはスコープを覗き込んでトリガーを引くと、目にも止まらぬ速さで弾丸が飛んでいくと、猪のお腹を貫通したがまだ生きており、シェリルはもう一発撃ち放つと、今度は頭にヒットして猪は倒れる。シェリルは深く息を吐いた。

 猪を回収してストレージに仕舞う。それから小一時間探すのだが鹿やウサギなどの動物しか出てこず、目的のトロルは見つからなかった。

 昼頃になり、俺たちは先ほど始末した猪を使って焼き肉を始める。これに喜ぶのがルノである。お肉大好き少女のルノ。ようやく最近お肉を食べるようになったシェリル。

 好みが変わってきたことはよいことだが、ルノが野菜を食べないのが問題であった。


「野菜も食べろよ」


 ルノに言うと返事だけはする。

 それから数時間さがしたのだがトロルを発見することができなかった。夕方になり取り敢えず一度町へ戻ることにしたとき、ようやく魔物四体の気配を感知した。

 離れたところからスコープで覗き込むと、目標だったトロルがいて彼らはお食事中だった。


「ようやく発見したな。二組で探しているんだから一組くらい見つけたってかまわないと思ったんだけど、俺たちが発見できたのはラッキーだったかもな」


「そうですね……。ここから狙撃をいたしますか?」


「危険がないのならここから狙撃をする方が良いだろう。二人とも頭を狙えよ」


 シェリルは「分かってるわよ」と言いながら狙いを定める。ルノもストレージから魔導ガンを取り出して狙いを定めてトリガーを引く。魔導ガンは音もなく弾丸を発射させるため気が付かれることは全くない。

 俺はスコープを覗き込みながら二人の弾丸が当たったか確認すると二匹のオークは辺りをキョロキョロとしているが、弾丸が当たった二匹は倒れている。


「よし、残り二匹だ。もう一度狙って」


「了解です!」


 ルノが返事をしてシェリルとルノはもう二匹を始末した。トロルの死骸がある場所まで行き周囲二魔物が否か確認してから俺たちはシンジュクの町へと戻っていったのだった。


 ステータス※奴隷

 名前:シェリル 年齢:16歳

 種族:エルフ

 冒険者ランク:Eランク アイアンプレート

 ポイント:75

 Lv(レベル):15

 HP:35

 MP:98

 STR():27

 AGI(敏捷):44

 DEX(器用):70

 VIT(生命):27

 INT(知性):77

 忠誠心:35


 【魔法】生活魔法・ファイアーボール1 ファイアーウォール1・ウインドカッター2・ウインドシールド1

 【スキル】剣術レベル3・射撃レベル1


 名前:ルノ 年齢:18歳

 種族:獣人ハーフ

 冒険者ランク:Cランク メタルプレート

 ポイント:329

 Lv(レベル):20

 HP:123

 MP:15

 STR():73

 AGI(敏捷):84

 DEX(器用):61

 VIT(生命):77

 INT(知性):23

 忠誠心:90

 【魔法】生活魔法(清掃・掃除)

 【スキル】剣術レベル4・射撃レベル4


 二人のレベルが2上がった。もしかしたらシェリルはランクアップするのかもしれない

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