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私小説まとめ

家の鍵を閉め忘れたとある大学生の話

作者: ダイニング


 私は、跳ね起きた。時計を見ると、午前九時。一限はすでに始まっている時間だ。歯磨きも顔洗いも割愛し、最低限の荷物だけを持って家を飛び出した。パジャマの上からそれっぽい服を羽織った、ほぼ着の身着のままスタイルだ。


 アパートの脇へ回り、ハンドルの部分にかけてあるヘルメットをかぶり、原付のエンジンをかける。しかし、鍵がどこを探しても、見当たらない。私は青ざめた。実は、私は遅刻常習犯である。今日の授業も遅刻してしまうと、単位が危ない。必修なので、進級も危ない。


 家の鍵と原付の鍵は一緒にしてあるため、原付の鍵がないということは、家の鍵もないということで、それは家の鍵もかけ忘れている、ということになる。素直に白状すると、私は、戸締り忘れ常習犯でもある。このあまりにも痛すぎる時間のロスに、私は歯噛みしながら自分の部屋へ戻る。


 ドアノブは、動かない。部屋の扉にはしっかりと鍵がかけられていた。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 果たして誰がカギをかけたんでしょうね。 遅刻確実で単位を落としそうなのも怖いですが、アパートの中で誰が何をしているのかと考えると怖いです。 [一言] 携帯電話があるなら、「自分のアパートの…
[良い点] これは…幽霊などよりも怖い話ですね((( ;゜Д゜))) 恐怖で真っ青になりそう…滝汗
[良い点] ドアを閉めて原付に乗るまでの間に鍵を落としたか、 あるいは他の謎現象が起きたということでしょうか。 いずれにせよ、単位を落とすことは避けられなさそうですね…。
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