n話
それはある、天使と悪魔が存在する世界の話。
この世界では片方の力が強まりすぎると秩序が乱れてしまう。そのバランスを良くするため、天使と悪魔は手を取りあった。
魔王と呼ばれる存在は天との契約を結ぶためにある天使を何人もいる嫁の中の1人として迎え入れた。
しかしそれを引き金としてある異変が起こることとなる。
101人目の子供が生まれたタイミングで時期魔王に君臨することが謳われた魔王の子供が次々虐殺された。
おかしいと気づいた頃にはその天使との間に生まれた子供以外全員殺されていたのだ。
そしてその天使は天界へと逃亡。そこで天使と悪魔の全面戦争が始まることとなった。
残されたのは101人目の子供だけとなった。このままではマズいと、彼ら悪魔はその子供の教育に手を入れることにした。
しかし、その子供はいわゆる劣等生だった。
やることなすこと全てが今までの兄弟以下。しかもその子供には、悪魔の証となる頭の角だけでなく、天使である証の羽の痕が残っていた。
この子供をここに置いていてはヘイトが魔王に向いてしまう。
それはまずいとその子供を地上に捨てることとなった。
その子供はどこかの街で冒険者としてそれなりに暮らしているらしい。
[ある手記より抜粋]