買い物について
洗面所の鏡の前で自分の黒髪の少し天然パーマで
つんつんしていることに不満を覚えながら
身支度のチェックをした。
白いTシャツでその上から黒いパーカー。
ズボンはパーカーと同じような黒い長ズボン。
普段ならお気に入りのジャージだが
二人で出掛けるときジャージだと由希が怒るから
仕方なくおしゃれをする。
「兄さん準備はできまたしたか?」
扉からひょっこりと顔を覗かしている由希。
男子なのに女子より身支度の準備が遅いって
どうかと自分で思ったが許してほしい。
「こんな感じでいいかな?」
「かっこいいですよ兄さん似合っています」
そう言いながら僕の横に並ぶ由希。
鏡に映った僕と由希。
由希は白く雪のように美しい長髪と肌。
透き通るような蒼い瞳はサファイアのようである。
髪をポニーテールにしており
服は白いコーデで一重梅色の長いスカートをはいてある。
「ありがとう、由希も似合っているよ」
そう言うと由希は少し顔を赤く染まっていた。
「そうストレートに言われると照れちゃいますね」
「攻めるのは得意なのに攻められるのは
苦手なんだな」
「意地悪言わないでください」
「ごめんごめん、とりあえず買い物行こう?」
「はい、行きましょう」