忌まわしき過去
ガチャ。「あっ!おはよう。」「あ うん。おはようリオ。」「ノエラ、今日は珍しく起きるの少し遅かったね。」「あぁ、僕としたことが、夢を見ていてね。」「夢って昔の事?」「あぁ。」「ごめん。」「いや、かまわないよ。君は悪くないから。」....沈黙が起こる。リオ・シュタイン彼とは、幼少期からの仲だ。そして、昔の事とは、まだ、僕らが施設に居た頃の話し。
「あぁぁぁぁ!痛い痛い痛い痛ぃ!」「どうやら、成功のようだ。おめどう、ノエラ・ハーツ君。」僕らの居た施設は、表向きは強すぎて制御できない特殊能力を制御するための施設だった。だが、本当は、特殊能力に強い適性を持つ子供たちを集め、複数の特殊能力を持たせる実験施設だった。リオと僕は、もともと施設に来る前から仲が良かった。初めて、実験をしているところを見た時、恐怖がこみ上げてきた。逃げたいとも思った。しかし、実験の責任者の、リム・スカイブが、「君が、ここから逃げなければ、君の母親の命は保証しよう。」そう言われ、逃げる事が出来なくなってしまった。実験は、とても辛かったが、母親の安全が保証されるならと、二人で頑張った。そして、だんだん分かったのが僕らが、最も特殊能力に適性があることを。どんどん、特殊能力が継ぎ足されるなか、母親が殺されてしまう事を知った。僕は、その場にいた実験関係者を、力を爆発させ殺した。だが、一足遅く暗殺者が目の前で母親を殺した。その後、必死に逃げるも行き止まりまで追い詰められた。そこで、捕まりたくないがために暗殺者を殺した。その日初めて人を殺した。しかし、結局捕まってしまった。その後、わけあって逃げ出した後正式に施設はなくなった。そして、今に当たる。
「そうだ、レオさん帰ってくるって。手紙が。」「本当か!?ヤッター!また、僕らの修行みてくれるかなぁ。早く帰ってこないかなぁ。レオさん。」レオルド・ディーク。彼は、僕らを、施設から逃してくれた人。そして、魔導師として、特殊能力者として、様々な事を教えてくれる師匠でもある。「レオさんも言ってたけど、特殊能力と魔導師どちらにも適性があるなんてお前どんだけチートなんだよ。」「元からだし、大切な人を守れるならなんでもいい。」「そつか。」
メインキャラが全員出たら、キャラ紹介を投稿したいと思います。
次の投稿は、来週末になると思います。