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橋ノ上物語  作者: 六眼 李
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少女アイネイアス

六眼 李です。未熟者なので、拙いです。誤字などあればご指導して頂ければ幸いです。

ゴーン…と鐘が鳴る。夜中、私は橋の上に立っていた。


橋には他に職の無い者が彷徨ったりしていたが、それ以外、甲高い笑い声が聞こえる訳では無いし、昂ぶった人がいる訳では無いのでシン…と静まり返っていた。土曜日はいつもこの夜が来る。ここらの人達は週の最後の日は悪魔が人をさらいに来るなんて迷信を信じているからだ。だから、こんなに静かな訳である。


(まぁ…都合がいいわけではあるけれど)


今日は、少し寒い。秋が近いのだろう。冷たい風が頬を掠める。と言っても、夏。昼間は暑くあまり着込んで無いのでブルリと身体が震えた。ふと、橋の向こうを見た。そこにあるのは、雨で錆びている外灯…と群がる虫。

虫嫌いな私は、顔を顰めて反対方向を見る。そこには、橋の手すりが目前にあった。


(…よいしょっと)


橋の手すりに、足をかけて登った。そして、橋の下を覗く。川が流れているようだが、暗くて何も見えない。


(やっぱり…高いわね…足が震える)


足は思った以上に震えていた。ガクガクと


ーここに来たのには理由がある。

 なぜなら、今日私は死ぬ予定なのである。


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