人生にお手本はない。
人生にお手本はない。
これは僕のおじいちゃんの口癖だった。
たぶんこれは自分で自分を切り開いていけということなのだろう。
でも、僕は違うと思う。
自分で切り開けといったって他の人を頼らなければこの世界はやっていけないわけだ。
どんな物だって一生懸命企画し、競争社会で生き残るために切磋琢磨その会社に携わる人たちが働いてからこそ成り立っており、
その物がなければ私たちは満足には暮らしてはいけないだろう。
そうおじいちゃんに言ったら、
確かにそれも一理あるが、人や物に頼りすぎるのも良くない。自分で考えてこそ生きていく上で大事な事だと言っていた。
まあ、確かにそうだなと思った。
その翌年おじいちゃんはガンで死んでしまった。
何故かは知らないが、おじいちゃんが死んでからというものおじいちゃんの言っていた言葉がどんどん頭に浮かんだ。
急に自分の行ってきたことが間違いだったように感じた。おじいちゃんの言う通りに人生送っていれば良かったのかなとも思った。
しかし母は、
おじいちゃんはそんなこと望んでいないし、
人生にお手本など存在しないからおじいちゃんが正しい人生を生きてきたとは限らない。でも良い生き方だった思うよ。
といった。
その言葉がとてつもなくグサりと心に刺さった。
僕はおじいちゃんを誇りに思う。だからこそおじいちゃんとは違う生き方をして、おじいちゃんにすごいと思われたいと思った。




