子鬼「つまみ食い」
掲載日:2026/08/05
お母さんが、
晩ごはんを作ってる。
お父さんも僕も
おなかペコペコ。
お母さんの電話が鳴った。
ピロリロリーン。
「あら・・・」
お母さんがお友達と
おしゃべりを始めた。
うーん、これは長くなるかも。
お父さんが僕のぷっくりしたおなかを
ちょいちょいと突っついた。
「チャンスだぞ」
お父さんが、
ホカホカと湯気の立つシューマイを
ヒョイ、パクッ。
僕も1個もらって
パク・・・
お母さんがクルッと振り返った。
「ああーーー!!!」
電話を放り出して、
怖い顔。
「つまみ食いしたのは、だぁれぇだぁーーー」
お母さんは、お母さんだけど、
やっぱり鬼。
時々、鬼。
「もう知りません!」
エプロンを投げ捨てて、
自分の部屋に行っちゃった。
「見つかっちゃったな。
失敗、失敗。
後でお母さんの好きな唐揚げを
買いに行くか」
うん!僕も唐揚げ大好き!
お父さんはね、
唐揚げも買ったけど、
お花も買ったんだよ。
ナイショだけど。




