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タイトル未定2025/12/29 21:06
家に帰った若菜は、自分の部屋でクッションを抱えてカーペットに座り込んだ。
マスターがバイトに雇ったのが、私じゃなくて、どうしてシロちゃんなの?
初めてbar「ジェシカ」を訪れた時、マスターはシロちゃんをみつめていた。
高校の卒業式を終えた後、bar「ジェシカ」でお祝いの会を開いた。
お祝いの会が、流花のバイトデビューの日だった。
マスターは流花に、絶えず微笑んでいた。
マスターは、シロちゃんのことを気にしている。
シロちゃんは、そのことに気がついているの?
それとも、気付いていないフリをしているの?
若菜の頭から、流花とマスターが離れない。
若菜は抱えていたクッションに、顔を埋めた。
嫉妬とは違う今まで味わったことがない黒い何かが、若菜の胸の中に広がった。
そんな時だった。電話が鳴ったのは。




