タイトル未定2025/12/29 21:52
動物園から帰って来た大門は、疲れた身体を委ねるように、リングのソファーに座った。
日曜日、マスターは約束通り大門と一緒に動物園に行った。
大門は少し眠たそうな顔をしていたが、キッチンで弁当箱を洗っていたマスターに、話をした。
「キリンの首、長かった!舌ベラの色が気持ち悪かった。象の鼻って、凄い長いんだ。びっくりした。聞いてる七海?」
「聞いていますよ。お弁当、美味しかったですか?」
「うん!一緒に、作ったもんね。お弁当食べた後、七海寝ちゃったね」
「朝、早かったから」
「寝ているところ、携帯で撮っちゃった」
洗い物を終えたマスターは驚いて、慌てて携帯の写真を出した。
そこには、自分の寝顔があった。
「いつの間に……大門写真が撮れるようになったんですか?」
「うん」
マスターは大門の隣に座り、大門の頭をなでた。
マスターは、大門の成長に驚いていた。
……動物園では、いっぱい笑顔を見せてくれましたね。
大門、これからも笑顔をたくさん見せてください。
大門の笑顔で、ボクは元気になれます。
「ねぇ、七海」
大門の声で、マスターは我に返った。
「流花お姉ちゃん、来ないね。流花お姉ちゃん何してるかなぁ」
「お勉強で、忙しいんですよ」
「そっかぁ」
「流花お姉ちゃんと七海と、お出かけしたいなぁ」
「そうですね」
大門と流花と三人で行ったら、大門と流花が手を繋いで笑いながら、どんどん歩いていくんだろう。
そんな光景をマスターは、思い描いていた。




