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暴炎の回復術士 ~火属性ヒーラーが敵も味方も焼きまくる~  作者:
第一章 社畜廃人ゲーマーおじさん召喚される

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27.操作操作操作あはははは

スティングたちが帰った後もひたすら火を動かす事に没頭した。


ゲーム内で魔法使いキャラを20年も見てきたおかげか、魔法を使うという想像力と理解力はこの世界の人々よりも圧倒的に長けており、魔力操作の熟練度はガンガン上がっていった。


ただこの男、加減を知らない。


大規模オンラインゲーム「VoVo」をやり込んだ時と同じようにどっぷりとのめり込む。

寝る間を惜しんで長時間戦闘をぶっ続けた廃人プレイヤーの再来である。


スティングたちと別れてから昼飯も食べず、火を発現させては部屋中を走り回らせる。


魔力操作のレベルが上がれば上がるほど火が自在に動かせるようになるのが面白くなり、的に当てる事もせずにヒュンヒュンとひたすら高速で動かす。


そのうちに火を2つ、3つと増やしていき、日が暮れるころには複数の火が部屋中を飛び回っていた。


(なるほど、これがニューなタイプの気持ちなのか!)


複数の火が某ファンネルのように高速で自在に動く。

ロボアニメ好きな健吾には感涙ものだ。


現代社会では夢でしかなかった魔法が現実に使えるようになって好きに操作できるとはなんたる僥倖。

ありとあらゆる動きをさせて錬度を高め、それがまた面白くなって、またのめり込むの繰り返し。


時間も忘れて夢中になり、晩飯の時間になるころには魔力操作はMAXの10レベルに達していた。


「ケンゴさん、進捗はどうで・・・うわっ!」


ノックをしたが返事がないので扉を開けて中に入ろうとしたスティングが部屋を高速で動く複数の火の玉を見て腰を抜かす。


「け、ケンゴさん・・・こ、これは・・・?」


「あ、スティングさん!どうですか!この速さ!!圧倒的でしょう!?我が軍は!あはははははは!」


最高にハイってヤツになっているケンゴを見てドン引きするスティングの部下たち。


「す、凄いですね!こんな数を発現させ、さらに自在に操作もできている!・・・やはりこの世界の救世主となり得る人だ!」


筆頭宮廷魔導士のスティングだけが冷静に分析し、驚きながらも歓喜していた。


その後彼らが部屋に入ってきたので一瞬で火の玉たちを全て消し、大きく背伸びをする健吾。


「ふうう~、よーし、高速移動と同時消しはもう完璧かな。うふふふ」


「素晴らしいですケンゴさん!こんな短時間でココまでやってのけるとは!」


「あ、ありがとうございます。ただ、一番初期の一番威力の弱い火魔法ですからねぇ。お役に立てるかは未知数ですよあははは。」


「次は魔力操作と魔法のアレンジの中間くらいの難易度であろう、「火の温度」に挑戦したいと思ってます。あはは」


「な、なるほど。火力が上がれば初期の火魔法でも十分な戦力になりますよ!期待してま・・」


ぐうううう~


スティングの会話の途中で健吾の腹の虫が豪快に鳴る。

食事を昼も夜も抜いていたので身体からの当然の抗議だった。


「あ、あまり根を詰めすぎてもいけませんよ。そうだ、中庭で一緒に食事はいかがですか?」


「そ、そうですね・・、ではお願いします・・・。アヒャ」


長時間ぶっ続けで複雑な魔力操作をしまくっていたので精神的な疲労がかなりあったが、廃人必須のスキル「強制ハイテンションプレイ」で疲労を帳消しにするという力技。


会社では社畜たちが、ゲームでは廃人たちが、どちらもこのスキルを使い乗り越えてきた。

深夜のハイテンションなノリで笑いながらガチる、そんな修羅場を乗り越えてきた健吾に精神的な死角は無かった。


身体的には長時間座りっぱなし+ドカ食いのコンボで成人病レッドゾーンに片足を突っ込んだうえに死角だらけだったが・・・。


そんな禁忌の自己破滅スキルを惜しげもなく使い、若干まだテンションは高いままだったが休憩を兼ねて晩御飯を食べに中庭へと移動した。

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