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暴炎の回復術士 ~火属性ヒーラーが敵も味方も焼きまくる~  作者:
第一章 社畜廃人ゲーマーおじさん召喚される

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25.反省の半生

研究施設へ向かっている間に元の世界での彼を紹介しよう。


本名、楠本健吾、45歳。アパート暮らしの独身。


大卒後に入った会社がブラックすぎて病みかけている時に、友人が気晴らしにと勧めてくれた世界中が熱狂する大規模オンラインRPG「Voice of Victory Online」通称「VoVo」に出会う。


ファンタジーゲームの王道を行くVoVoの世界観は素晴らしく、数多くのゲームをプレイしてきた自称ゲーマーの彼も大満足で、日々のストレス解消にも大いに役立った。


数ある職業を試し、とうとう一番楽しいと思える職を見つける。

それが彼の天職となる回復術士(ヒーラー)だった。


しかしこの時の選択が彼にとって人生の転換点になる。

限界を超えてVoVoにのめり込んでしまったのだ。


ブラックな勤務を終えるとコンビニやスーパーで食べ物を買い込んで帰宅。

そこから深夜までゲーム漬けの日々。睡眠時間を削ってでもVoVoをやり込んだ。


休日は引きこもって一日中ゲーム三昧。運動はトイレに歩いていく距離だけ。

やがてトイレの時間すら惜しくなり禁忌を犯した者の称号「ボトラー」も手に入れてしまった。

それほどVoVoの世界でプレイする事が楽しくてしょうがなかったのだ。


もはや現実世界とゲーム世界、どちらに住んでいるのか分からなくなるほどの時間配分だった。


揚げ物系の弁当とカップラーメンを食べ続け、運動皆無の生活を3年続けた結果、体が悲鳴を上げる。

目がかすみ、手足がしびれ、尿が豪快に泡立つ、そして常時デバフを喰らっているかのような倦怠感。


これはヤバいと思い病院に行き、検査した結果は糖尿病予備軍。


担当医に食生活の改善と適度な散歩を指示されたが、そんな時間はない!とVoVoをプレイし続けた。


10年が経ち、VoVoへの並々ならぬ愛と努力によってゲーム内で最高のヒーラーとして称賛されるようになるが、


現実世界では糖尿病を甘く見たツケが回ってきたのか月1の血液検査で最悪の数値を叩き出し、担当医からお説教を受けるという両極端な結果になった。


この頃から炭水化物とコーラを禁止され、遂に薬を処方される。


そしてとうとう20年、一日も休まずプレイした結果、

ゲーム内でヒーラーを極めた彼は同時に、現世で不健康も極めてしまっていた。


眠れない夜対策にコンビニスイーツのドカ食いをして気絶するように寝るのが気持ち良かったので続けた所、検査結果でまたとんでもないハイスコアを更新し、担当医から怒りのシャイニングウィザードを喰らうほど悪化。


痩せない身体、薄くなる頭髪、ぴくりとも反応しない健吾の健吾。

ようやく危機感を覚え、糖尿病薬とともにAGA、ED薬を処方してもらい、健康を取り戻すための生活を心がけていたところに反対車線を暴走してきた老人の車にぶっ飛ばされる。


瀕死になった所をスティングの召喚術によって異世界に転移し、

この世界の創造主である女神様から怪我の完治と若返りという奇跡を授かる。


現世の彼の半生は、ブラック企業とVoVoと成人病、

この3つとの限界を超えた戦いの日々であった。


頭が痛くなるような回顧が終わる頃、皆は研究施設の扉前に到着した。

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