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暴炎の回復術士 ~火属性ヒーラーが敵も味方も焼きまくる~  作者:
第一章 社畜廃人ゲーマーおじさん召喚される

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24.魔法のアレンジ

酷いダメ出しをされ半泣きになる健吾。


「な、なぜなんですかああ。」

「いや、ケンゴさんは聖魔法を覚えられませんから。」

「あ・・・。」


そう、女神から授かる恩恵は1つだけ。物理も魔法もスキルという形で1種類だけ授かる。

全6属性持ちの漫画の主人公のような初期チートは、この世界のシステム上では出来ない。


「ええー、じゃあ火魔法と火魔法を組み合わせる事しか出来ないと?」


「そうなりますね。火は特に攻撃系ばかりなので組み合わせても特徴はほぼ変わりません。威力は上がりますが。」


「のおおおおお。」


悶絶しながら頭を抱える。

他の属性魔法を使えないので、攻撃特化の火魔法と火魔法を合わせても出来るのは結局、

「超攻撃特化の火魔法」である。攻撃以外のレパートリーが全然増えない。


「やっと回復術士(ヒーラー)になれる道が出来たと思ったのに・・・。」


「え、回復術士(ヒーラー)?ケンゴさんはなぜ回復術士(ヒーラー)になりたいんです?」


スティングが興味深そうに聞いてくる。


「ああ、えっとですね、元の世界で回復術士(ヒーラー)をやってたんです。我ながら優秀な成績でしたよ。

なのでこの世界に呼ばれたのも回復術士(ヒーラー)としてだと思っていたんです。」


(まぁもちろんゲーム内で、だけど。)


「な、なんと!そうだったのですか。それは確かにこだわりがあって当然ですね。」


申し訳なさそうに同情してくれる金髪イケメン。


「なかなか言い出せなくてすいません。」


「いえいえ。実は我が国でも聖属性魔法の使い手が不足しているのです。

そもそもの話、属性魔法スキルを授かる者が少ないので、回復魔法が使える聖属性魔法使いは大変貴重なのです。」


「強力なスキルを授かり、ダンジョンで活躍してくれる者ももちろん欲しいのですが、

その者たちを癒し、解毒し、解呪すらできる万能の支援職である回復術士(ヒーラー)も是非欲しい。

傷ついた彼らを現地で救う事が出来るのは本当にありがたいのです。」


「現状では攻撃系スキル持ちが50人いるとして、回復術士は1人しかいない位の割合ですね。」


「そ、そんなに少ないんですか。気軽にパーティなんて組めませんね・・。」

「はい。」


ゲームでもこの世界でも基本的に1パーティに1人回復術士がいるのが理想なのだが、

最近の鑑定の儀では新規の聖属性スキル持ちが全く現れず、回復術士が引っ張りだこ状態らしい。


「よし、僕はまず先に魔力操作レベルをガンガン上げて火魔法をアレンジする事に専念したいと思います。それは可能でしょうか?」


「ええ、魔法の研究施設がありますのでそこを自由にお使いください。

こちらの都合で来て頂いたのですから衣食住は保障致しますよ。

私も攻撃以外の火魔法が無いか魔法書を探してみようと思います。」


「ありがとうございます、回復効果のある火魔法があればいいのですが。」

「さ、さすがにそう言うのはまだ一度も見た事が無いですね・・・。」


(でもイメージとしては火の回復魔法は想像出来てるんだよねぇ。)


それはズバリ、不死鳥(フェニックス)


(もし魔力操作を極めてアレンジできるなら不死鳥みたいに燃えながら再生、

回復する魔法が作れてもおかしくはないんじゃないかな。)


元の世界の漫画やアニメゲームでもお馴染みの最強クラスモンスター、不死鳥。

再生能力が高く、身に纏った炎が致命傷すら回復させるという神獣だ。


健吾のプレイしていたゲームでも不死鳥をマスコットとして飼う事ができ、回復魔法の補佐をしてくれていたのでイメージは完璧だ。後は出来るかどうか。


(さぁ魔力操作がどれくらい火魔法を変えられるのか、早速研究施設で鍛えまくらねば!)


こうしてる間にも瘴気はどこかで悪魔の巣になり魔物を生み出している。

どうしても回復術士をやりたいが、3日で無理そうなら見切りを付けようと誓い研究施設に案内してもらった。

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