23.光明?
健吾はダンジョンでも使える火魔法を模索する。
(理想として威力は高く、単体魔法で、周りに被害出ないように絶対に当てる、こんな感じか。)
「火の単体魔法ならなんとか使えますよね、魔物に当てる命中精度って鍛えられます?」
「はい、魔力操作を鍛えればかなり自在に操れますよ。
魔力操作レベルが高くなれば、魔法攻撃は達人でも回避不可能になります。
自由に火を消す事もできるようになりますね。」
(おお、魔力操作を上げればゲームみたいに魔法は必中になるのか。
自動追尾状態になって逃げても当たる感じなのかな。
もし避けられても任意で火を消せるのもでかい。)
「ただ、火の単体魔法は低レベルで覚える魔法なので、高レベルの魔物には与えるダメージも減ります。
対抗するには高レベルの火魔法となりますが、中級魔法からもう範囲魔法ばかりなんですよね。」
単体魔法のみで最大火力である範囲魔法を封印してのダンジョン攻略は完全にお荷物。
低レベル帯のダンジョンなら単体魔法でもなんとかなるが、中、高レベル帯はやはり厳しい。
かと言って城や町を守るのも違う。
防衛は最も適任ではあるのだが、
「悪魔の巣の破壊が出来なくて魔物があふれ、人間の住む城や町へ押し寄せる」
この時点で負けている。
巣を破壊しない限り魔物は増え続ける。
瘴気がさらに下の階に行けばもっと強い魔物が増え、地上に溢れる事になる。
城のある王都を守った所で村も町も壊滅していては意味がない。
悪魔の巣を破壊できない限り完全な負け戦だ。
(せっかく切り札として呼ばれたのにダンジョンに行けないのは召喚失敗と同じだよなあ。)
魔力操作を鍛えるのは当然として、鍛えた後にやる事を考える。
(魔力を上げて単体魔法一発のダメージ量を増やすか、
出力を抑えた範囲魔法を・・・それじゃ意味がないか・・・。
いっそ新しい魔法でも作るしか未来がな・・・ん?新しい魔法・・・。)
半ばやけくそで思った事だが、これが打開策に繋がる道になるのでは?と気付く。
「スティングさん、魔法って魔法書見て覚えるんですよね?覚えた魔法ってアレンジする事は出来ますか?」
「アレンジですか、うーん・・、そうですね。修得した魔法であれば可能ではあります、
ただ魔力操作の難易度は飛躍的に高くなりますが。」
「じゃ、じゃあ、火の温度を下げたりとかも?」
「出来ますよ。でもそれだとダメージも下がりますが。」
(来たキタキター!要は魔力操作さえ極めれば魔法の性能を丸ごと変える事も可能か!
これはマジででかい!魔法はイメージが大事って異世界漫画でも言ってたし!
となると・・・。)
無言でガッツポーズをする健吾に引き気味のスティングたち。
ニヤニヤしながら色々考えた後、真面目な顔になって問う。
「では最後の質問です・・・。」
「「魔法と魔法を組み合わせて新たな魔法を作る事はできますか?」」
一瞬驚いた顔をするが、スティングも真顔に戻って答える。
「・・・可能です。」
「よっしゃきたあああああああ!!」
つい大声を出してしまって皆を驚かせてしまう。
「よおおおおおし、よしっ!・・それなら!
火魔法と聖魔法を組み合わせて新魔法を作る事も出来ますよね!?」
「あ、いえ、それは不可能です。」
「ええええええ!?」
上げて上げて最後で落とされる、漫才のようなやり取りが続く。




