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暴炎の回復術士 ~火属性ヒーラーが敵も味方も焼きまくる~  作者:
第一章 社畜廃人ゲーマーおじさん召喚される

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22.欠陥の確認

朝。清々しい朝。

肥満による寝汗も、重い身体が臓器を圧迫して見てしまう悪夢も無かった。


「おお、夜中全くトイレに行かなかった・・・!」


加齢と成人病による夜間頻尿、2時間に一度トイレに起きる安眠妨害の天敵も無い。


長年悩まされた不快な夜の諸症状の解消、まさに無敵の若き身体(ボディ)

すーっと伝う涙と共に、女神カティアへの感謝の最敬礼20度。


「おはようございま・・・何をしてるんです?」


その途中で部屋に入って来たスティングに見られる。


「あ、お、おはようございます。女神カティア様へのお祈りを・・・。」


「おお、それは素晴らしいです!その前傾姿勢はあなたの世界のお祈りなのですか?我流でも全く構いません、大事なのは女神様への気持ちですから。」


スティングに続いて入って来たオブライトがまくし立てる。


この世界エルシオンの創造主、女神カティアを信仰する国教の神官である彼、

異世界から召喚されて来た特別な外国人である健吾が、

「私達の女神様に祈りを捧げてくれている」という事実は至上の喜びであった。


この後10分ほどカティア教がいかに素晴らしいかのお話と熱心な勧誘を受けたがやんわりとお断りし、

ようやくスティングとの話し合いになった。


「確認したいのですが、ダンジョン内って火魔法を全力で撃っても大丈夫です?」


「む・・、そうですね、確かに全力で撃つなら広い場所という制限があります。」


「特にダンジョンは地下に降りていくタイプが多く、狭い通路と小部屋が続きます。

中には階が丸ごと森や砂漠、火山などに擬態している大型ダンジョンもありますがかなり稀です。」


「となるとフィールドですが、瘴気は暗く入り組んだ場所で悪魔の巣に変化するので、遮蔽物のない広い場所にはほぼ根付きません。森の奥や墓地、山岳地帯の横穴・・・あれ・・・。」


「うーん困りました、巣になる場所はほぼ火魔法使えませんね・・。」


「ですよね・・・、最後の手段として周りの被害関係なく巣ごと燃やすって位でしょうか。」


「いえ、悪魔の巣は聖属性魔法か浄化スキルでなければ消えません。

なので魔法使いの仕事は道中の魔物との戦闘が主なんですが・・・うーん・・・。」


狭い通路や小部屋で火の範囲魔法を使えば味方にも被害が出る。

では先頭で、となるが体力と耐久力の少ない魔法使いが先頭やソロで戦うなどほぼ不可能。

それに地下ダンジョンなら酸欠や一酸化炭素中毒の問題が一番怖い。


スティングが説明すればするほど火という最強魔法とダンジョンとの相性の悪さが如実になる。


(昨日寝る前に考えていた事とほぼ同じだ・・。これじゃ火魔法使えん・・・。)


部屋にいる全員がなんとなく気付く。「あれ、これ無理じゃね?」と。


「火魔法は強いけど使い勝手がすごく悪い、て事ですよね・・・。」

「そ、そうなりますね・・・。」


「で、でも城門や町の壁の上から魔物に向かって撃つなら最強クラスですよ。

遮蔽物のないひらけた場所への火の範囲魔法は魔物の暴走(スタンピード)すら殲滅します。

そうなると実は火魔法は防御に適した魔法なのかもですね。」


「戦争とかでも強そうですね、敵に配慮しなくていいので。魔王城に向かって範囲魔法撃ったらすごく効果的かも。あはは・・・。」


「そ、そうですね。魔王もういませんけどね・・・ははは。」


(はは、ナイスブラックジョーク。さて・・・どうしよう・・・。)


みんな顔色が悪い・・・一同お通夜状態になってしまった。

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