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夏休み

 そして夏祭り四人で行くことに決定した。

 

 陵は、幼馴染と一緒で気まずくないのかと

 聞いてみたら、むしろ昔みたいに戻りたい

 からなるべく接点を増やしたいと言ってい

 た。

 

 なので夏休み、みんなで集まり勉強会もし

 ようという話も出ている。

 

 

 あー…夏休み。

 不安…。

 

 

「楽しみだね。夏休みー」

 と優依がオレの布団に転がりながら言った。

「うん…まあな」

「あっ…でもさ…」

 急にハッとした顔をする優依。

 

 ⁉︎

 なんだよ。どうした…

 聞いたか⁉︎

 ついに二人の仲を聞いてしまったのか⁉︎

 とオレはドギマギした。

 

 すると優依は、

「給食一か月食べられないじゃーん」

 と言った。

 

 …

 

「でた。妖怪食い物女」

「んもー、妖怪とか失礼だから‼︎」

 と言いながらも食い物の話をするとすぐお

 腹がすく優依。

 

「さ、夕飯の時間だ。じゃまたね〜」

 と呑気に帰って行った。

 

 優依のやつ…

 人の気も知らないで呑気なもんだぜ…

 

 

 そんなオレたちは、夏休みを迎えた。

 

 

 

「和希〜‼︎夏休み初日から雨じゃん〜。部活

 ないしヒマ〜。オムライス作ろっ」

 といきなり夏休み初日から妖怪が現れた。

 

 …

 

「あたしケチャップライス作るから和希上に

 乗せるたまご役ね」

「役ってなんだよ。オレがオムライスのたま

 ごになるみてーじゃん。担当とか言えよ」

「んもー、細かい男は嫌われるぞ、ほら早く

 はじめるよ」

 

 半ば強引にオムライス作りが開始された。

 

「和希〜、わたしフワトロのやつね〜♡わる

 と、とろ〜んってやつ!」

「あー、了解」

 ってことであっという間に完成した。

 

「うわぁ〜、やっぱり上手〜‼︎」

「まあな。」

「じゃ、いっただきまーす‼︎」

「はーい、ってかこれ何飯?まだ十一時だけ

 ど?」

「お昼ご飯?ま、いいじゃん!」

 と言いながらたまごをプルプル揺らしてス

 プーンを投入する優依。

 もうたまごに夢中ですって顔だ。

 

 そんな顔オレにも向けてくんねーかなー…

 はぁーあ。

 

「あ、そうだ和希!」

「ん?」

 

 

 ⁉︎

 

 

「てかおまえ…ケチャップ服についてんぞ」

「あーっ‼︎シミになるー。どうしよ」

「とりあえず洗うか。オレの服着てる?」

「マジ?サンキュー」

 とオレの目の前で服を脱ぎ出そうとする優

 依。

 

 …おいおい

 

「あのー…」

「あっ、つい…昔の癖で」

 

 …うん。

「ま、オレは気にしないぞ。どうせ妖怪の着

 替えだし」

「んもー‼︎妖怪妖怪いうなー!」

「「あはは」」

 

 夏休みは、昔に戻ったみたいだ。

 不安とか思ってたけど大丈夫かもしれない

 な。

 

 オレは夏休み部活がない日は、優依とよく

 過ごした。

 

 ピコン

 優依の携帯が鳴った。

 

「あ、奈美ちゃんからだ。来週一緒に勉強会

 しない?か」

「え、オレも来週陵とうちで勉強会する…け

 ど」

「えっ⁉︎ならみんなでやろ‼︎」

 おめめをキラキラさせる優依。

 

 …ついに四人が集合してしまう時が訪れる。

 

 よし、ここは奈美さんがどんな人物なのか

 きちんと把握せねば。

 

 頑張れ人間観察だ。

 奈美さんは、陵をどう思っているのかここ

 も重大なところだ。

 

 そして優依が本当に陵を好きなのかも見極

 める大事な時だ‼︎

 

 来週に向けてオレは筋トレに励んだ。

 

 …

 

 なぜって、そわそわして落ち着かないから

 だ。

 

 とりあえず筋肉さえあればなんとかなる‼︎

 

 いちにっいちにっ‼︎

 

 そこに母さんが登場してきた。

 

「和希ー、夜ご飯何食べたい?」

 と。

「もちろんササミとブロッコリーさ‼︎」

 と筋トレしながら爽やかに答えるオレなの

 でありました。

 

 続く。

 

 

 

 

 

 

 

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