表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Emerald  作者: 藍沢 咲良
9/237

東風(こち) 1


美香子叔母さんの家から柿山小までは車で通勤する。

電車がある山奥もあるが、この地域に線路なんて皆無だ。


柿山小を出て叔母の家に向かう。運転しつつもエメラルドグリーンの美しい柿野川が視界の端に入る。清流と呼ばれる柿江川の上流らしい。



行きは無事に学校に到着するまで気が気じゃなかった。片道31kmだ。地図アプリで40分の距離だ。念の為1時間前に家を出たら、約束の15分前に着いてしまっていた。


帰り道は気楽なものだ。


家と柿山小との中間地点に神社がある。神社の隣の池は絵画のような写真が撮れると有名で、観光客がよく来るらしい。今日は平日だからか観光客は少ないけど、駐車場の車は県外ナンバーが目立つ。


私、観光客じゃないけど。絵画のような写真が撮れるという池、通称ゴッホの池には興味があった。柿山小に勤務するなら道中の交通安全も祈っておきたい。事故起こして川にでも落ちたら一発アウトだ。


車を停めて先に神社に向かう。神社への階段はなかなか急だ。職場への初訪問であった為スーツにパンプスだった私は、階段の隙間にパンプスのヒールが挟まらないよう下を向いて階段を登った。タイトスカートだったらきつかっただろう。パンツスーツで良かった。


お参りを終えて階段を降りる。ここでもやはり階段は急だから下ばかり見つめて階段を降りた。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ