表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Emerald  作者: 藍沢 咲良
8/237

辞令 4


職員室の自席に戻る。


呉林先生から校務分掌の一覧を受け取り、職員会の資料に目を通す。


自分が欲しい情報を頭に叩き込む。といっても、全ての情報を完全に記憶出来るわけではない。情報漏洩的に問題の無い『年間行事計画』、略して『年計』と何時間目が何時何分から始まるのかを示す『日課』さえスマホのカメラに納めれば、後は何とかなる。



「ちょっと荷物を、取ってきます」

隣席の鈴木先生に念の為伝える。伝えなくても良いのかもしれないけど。何も言わずに出て行くと帰ると思われてしまう。



先生グッズの入った組み立て式の買い物カゴを車の後部座席に置いていた。取り出して職員室にまた戻る。


運動場を見渡すと、桜の木の下で小学生がレジャーシートを敷いて何かを食べている。お花見をしているのだろう。


学校の敷地内でお花見って。聞いたことないぞ?

アリなのね?オッケーなのね?許されちゃうのね?


平和というか、長閑(のどか)というか。私の味わってきた世知辛い世の中というものは幻だったのだろうか…?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ