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Emerald  作者: 藍沢 咲良
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薄日 1


「きりつ!きをつけ!」

子ども達が両手を10cm程離してから太腿でパンッ!と音を立てて姿勢を正す。

「これから、………」

指でピースを作り、今からが2時間目である事を示してやる。


「にじかんめの、さんすうの、じゅぎょうを、はじめます。れい!おねがーい、しまーす」


「おねがーい、しまーす」

1年生3人と私、4人声を揃えて挨拶をする。

この、挨拶に慣れてない感じが悶える程可愛い。


算数の挨拶係はあつしくんだ。みゆちゃんとせいじくんはそれぞれ音楽と国語の挨拶係になったらしい。


私には1年生の授業の経験が無い。高学年を担当することが多かったからだ。大体の学校では、若手は宿泊行事のある高学年に割り当てられることが多い。


1年生を担当するときは心して掛かるよう、先輩から言われた事がある。自分の指示した全てが1年生の彼等を染めてしまうからだ。


超少人数の授業には、まだ慣れない。

常に30人以上の子ども達が教室にいるのが当たり前の環境にずっと身を置いていたのだから。

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