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Emerald  作者: 藍沢 咲良
67/237

飛湍 9


布越しに彼の質量を感じてしまう。

「悠さん、あの…」

「生理現象だから。ほっとけば収まる。気にしないで」


彼の鎖骨に顔を埋める。心臓の音が聞こえる。

「心臓の音、速いですね」

「好きな女と同じベッドで寝てたらこうなるもんなの」

「私、好きになってもらえる要素、ありました?酔っぱらってやらかした所しか見せてないのに」

くすくす笑うと唇を塞がれた。


「早く寝ないと、ほんとに襲うよ」

「我慢強さ、見せてくれるんじゃなかったんですか?」

「これだけ許して」

また唇が重なる。何度も角度を変えて唇の柔らかさを味わっていたのが、彼の舌が侵入して執拗に歯列をなぞり、強く吸われる。

「んんっ…は…あっ…」

漏れ出る息がいやらしくなってしまう。耐えられず彼の服をきゅっと掴んでしまう。

我慢出来ないのはどっちなんだろうか。


その一瞬、目が合った。

熱を孕んだ目。私の目も同じ目をしているのだろうか。


それを合図に、彼の手が服の中に侵入した。

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