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Emerald  作者: 藍沢 咲良
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一歩 3


1年生が入場する気配が無く、体育館内の児童達も教員もそわそわしている。



やっと体育館の扉の窓越しに1・2年担任の鈴木先生の姿が見えた時には、体育館にいる全教員の安堵の気配が漂った。



今年の1年生は3人だ。

たった3人の為だけに開かれる入学式。アットホームで何だか良い。



久しぶりの国歌の伴奏。思えば人前での伴奏は久しぶりだ。最後に弾いたのは水無瀬市の、退職した小学校の修了式だった。うっすら緊張してしまうのはそのせいか。



入学式後の片付けはあっという間だった。

全学年の児童が手伝い慣れていることが窺い知れた。



児童達がスクールバスで下校する。山奥故、歩いて登校するのは不可能な地域なのは通勤路でよくわかる。

今朝は野生の猿が道路の端にちょこんと座っていた。



職員室の自席に戻ってひと息つく。

まだ着替えは出来ない。この後職員写真を撮るらしい。気になるのは写真屋さんの姿が入学式のどこにも見られなかったことだ。


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