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草萌え
文字通り、飛び起きた。
え、何なに?どういうこと?
私、やらかした…?
服は…着てる…。
頭が若干痛い。二日酔いのような感じがする…。
「ん…」
悠さんがこちらに寝返りを打った。
私がいつも寝ているシングルベッドより若干広い。
セミダブルというサイズだろうか。
「…起きた?」
掠れ気味の、気怠そうな低音。色気が爆発していて、更なる動揺を誘う。
「あの、悠さん…。私は一体何を、やらかしたのでしょうか…?」
恐る恐る聞くと、悠さんはゆるく口角を上げた。
「ふうん……覚えてないの?」
「お、覚えてません…」