表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Emerald  作者: 藍沢 咲良
26/237

小濁り 6


全裸のままの醜い男を視界に入れる。

「私の荷物、処分しといてください。二度とあなたと関わる事は無いでしょう。連絡も一切しないでね」


自分の口から、こんなにも冷たい声が出るなんて。知らなかった。



玄関に置いた鞄と食材を手に取ってドアを開ける。


桜汰の為に揃えた食材だった。




あんな醜い生き物の胃に入るかと思うと、それすら嫌だ。



「美咲!」


マンションの部屋を出て廊下で肩を掴まれる。


辛うじて下着とスラックスは身に付けたらしい。


「何?もう用は無いでしょう?」


「俺…別れたくない」


「は?」


本当に、「は」の一文字しか出て来ない。

この状況で私を引き留められると思えるプラス思考が恐ろし過ぎる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ