蜜月 11
「美咲…?」
彼の太腿を浴衣の上からなぞる。膝の方へ、膝から腰へと、ゆっくりと。何度か往復していると、悠さんの息が荒くなった。腕に胸を押しつける。浴衣の上からでも、彼が反応してるのがわかる。軽くはだけた浴衣からはお酒で少し赤くなった肌が見える。引き寄せられるように鎖骨の下に口付けた。
次の瞬間、畳の上に押し倒された。
「悠さん、お酒、もう飲まないの…?」
返事の代わりに唇を塞がれる。彼の舌が咥内の中で暴れている。息をするだけで精一杯だ。
「誘ったのは…美咲だろ…?」
浴衣をずらされ、下着を身に付けていなかった肌が灯りに照らされる。帯は解かれなくて、このまま、このいやらしい格好のまま抱かれるのだろうか?
「やらしいな、美咲」
妖しい笑みを浮かべた彼は膨らみの先端を口に含み、強く吸った。喘ぎ声とも叫び声とも見分けのつかない声を上げる。でもここは家ではないから、大きな声が出ないよう我慢した。
「3回もしたから、体がしんどいだろうって、俺我慢してたのに…」
言いながらも茂みの中を弄る彼の指は忙しくて。お酒でぼんやりしていた脳内は、快楽にどんどん侵されていった。
「ん…悠さんだって、元気じゃない…」
茂みに当たる彼自身に手を伸ばすと、かなりの硬度を主張していた。
「美咲、あんまり触ると、もう挿入れたくなる…」
腰を動かして、その硬くなった彼が入りやすい場所を調整する。すぐに挿入った彼は私の最奥でまた暴れ始めた。