邂逅 7
「いつもあんな距離近いの?」
ああやっぱり。目が笑ってないとは思ってたけど。今日は延々とお説教かお仕置きかな…?
帰宅して晩御飯を食べてるあたりはいつもと変わらない感じだった。あんまり気にしてないのかな、なんて油断していた。一緒にお風呂に入ろうと誘われた時点で彼は私への追及の準備をしていたのかしれない。いつからお仕置きをしようか考えていたのかを思うと、ぞくりとした。
「距離、……んんっ、そんな近く、なかったと…っ!思う、けど…」
湯船の中でふにふにと膨らみの柔らかさを味わっていた悠さんが先端を時折弾く。もうお仕置きは始まっているみたいだ。
「いいや、近かった。俺の奥さんは他の男とあんな至近距離で会話するのが普通なのか?」
首筋にピリッと痛みが走る。
「悠さん、そこは見られちゃうから…」
「見られないような服を着ればいい。美咲の肌の露出が減って丁度いいな」
言いながら背中にも、膨らみにも刻印が押される。赤く散ったそれは、花びらのようにも見える。
「近かったかも…しれないけど。屋外だと声が聞こえにくいから近くで話してただけです。普段はもっと距離あります」
彼の手が茂みに伸びる。お湯とは違う、蜜を指に絡めて茂みの中を探られる。時折蕾に指が触れ、甘い声が出た。
「美咲のこの声も、この体も…美咲の全部、俺のものだ。美咲の全部、俺でいっぱいにしてやるよ。美咲、立って」
壁に手をついた。後ろから腰を引かれ、すぐに貫かれた。喘ぎ声とも叫び声とも区別のつかない声が、風呂場に響く。
「は…るか、さん…もっと、沢山、して、ください…」
「え?」
「わたし、悠さんにお仕置きされるの、好きなの…」