表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Emerald  作者: 藍沢 咲良
195/237

邂逅 4


「時間、そんなにあるわけでは無いので。花屋さん行こうか」

全員が水筒のお茶を一口飲んで、神社の右手にある坂道を降りていった。アスファルトの坂道は苔が生えていて滑りやすい。

「せいじくん、真っ直ぐ歩いて!」

列を乱しがちな一年生のせいじくんはふらふらと歩いていた。苔に足を滑らせそうで、後ろから見ているとヒヤヒヤする。


坂を無事に降りた。花屋の手前の広場の隅で小さく円になる。

「今から花屋さんに入ります。お店の物は触りません。挨拶は元気よくしてくださいね」

鈴木先生の合図で一列になり、花屋の店舗に入っていった。


「おっ、あつしくんじゃないか。みんな、いらっしゃい」

あつしくんはゴッホの池からすぐ見える家に住んでいるらしい。あつしくんにとってはこの辺りは庭同然だ。

「ゆきちゃん、挨拶を」

鈴木先生が2年生ナンバーワンしっかり女子、ゆきちゃんに挨拶を促した。ナンバーワンといっても、2年女子は二人しかいないけど。

「柿山小1年生と2年生です。よろしくお願いします。」

ゆきちゃんに続いて全員挨拶をした。店内をメモ片手に見学する子どもたち。柿山の子はみんな大人しく、店内の品物を勝手に触って騒ぐような子はいない。


…店舗の方には、悠さんはいないようだ。


「温室の方、よろしいですか?」

鈴木先生が店長さんに確認を取る。温室の方にもうすぐ移動するんだな。

「どうぞどうぞ」

「では柿小の1・2年生の子たち、温室に移動しますよ」

鈴木先生が合図した。


温室は、花屋の店舗と通路で繋がっており、数歩で到着した。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ