表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Emerald  作者: 藍沢 咲良
179/237

対面 11


「そう。俺の行きつけの喫茶店に美咲が食べに来た。そうだ、そこの喫茶店の店長は俺の友達で、安達先生の彼氏だよ」

「え!安達先生、彼氏できたんですか?私聞いてない!」

目を丸くした美和さんはその場でスマホを取り出した。

「安達先生、出るかな…?」

安達先生に電話をかけているようだ。

「彼氏ができたって話、最近の話なので…」

一応フォローを入れようとしたけど、もう電話は繋がったようだ。


「お久しぶり。矢崎です」

一ノ瀬だろ、と低く小さめの声で一ノ瀬さんがボソッと言う。

「今ね、安達先生と同じ小学校で勤務されてるって方と飲んでるの。ん?美咲さんなんだけど…」

美和さんが一瞬スマホの画面を操作する。ビデオ通話にしてくれた。安達先生の姿が画面に映る。

「こんばんは」

美和さんのスマホに写るよう、顔を乗り出した。

「…で、安達先生?彼氏できたって?」

「え、何で…あ、結城先生?」

「ごめん、悠さんがバラしちゃった」

「てか、すぐ言おうよ安達先生。私、安達先生の幸せなお話、待ってたのに」

美和さんは責め口調でもにこにこしてるから責めてる感じがしない。

「私今度、そっちで同窓会あるからその時会いましょ。詳しいことはまたその時にでも」

「え、帰ってくるの?やったね。島津ねえさま達にも声掛けとくね」

「うん、またね」

「結城先生も、また」

はい、と会釈して、電話を終えた。電話をしている間、悠さんは一ノ瀬さんと別の話題で盛り上がっていたようだ。


「電話、終わった?」

「はい」

「俺、そろそろホテル戻ろうと思うんだけど」

「じゃあ、出ましょうか」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ