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Emerald  作者: 藍沢 咲良
176/237

対面 8


ホテルを出て繁華街を歩く。少し歩くと、感じの良さそうなバルがあった。入ってみると、カウンターに案内された。


「ここ、来たことあるんですか?」

「柿山に行く前は、仲間達とよく飲み歩いてたんだよ。ここは、そのうちの一軒で、お勧めは肉料理」

メニューを眺めていると、背後から知らない男性に声を掛けられた。


「あれ?黒瀬さん?」

悠さんは振り返ると嬉しそうな顔をした。

(まこと)じゃないか!久しぶりだな。お前、結婚したって聞いたけど。奥さん置いて飲み歩いてるのかよ?」

「今日は奥さんも一緒ですって。可愛い妻放っておくわけないでしょ」

悠さんと同じぐらいの長身の男性。年齢は、私と同じぐらいだろうか?

「美咲、コイツ、俺の飲み仲間で一ノ瀬誠。仕事絡みで仲良くなったんだ。この子、もうすぐ俺の奥さんで、美咲」

「結城美咲です」

軽く礼をする。

「一ノ瀬です。黒瀬さん、久しぶりだし、一緒に飲みませんか?」

「えっ?お前奥さんと一緒だろ?」

「俺の奥さんも、黒瀬さんの奥さんも一緒に。どうです?」

「美咲…」

私に気を遣っているのかもしれないけど。一ノ瀬さんも、その奥さんも初対面だし。でも、悠さんもこの一ノ瀬さんも、すごく一緒に飲みたそうなのは表情でわかる。

「一ノ瀬さんの奥様が、良ければ…」

一ノ瀬さんの表情がぱあっと明るくなる。

「じゃあ俺、奥さんに聞いてきます!」

一ノ瀬さんはすぐに自分のテーブル席に戻って行った。


「黒瀬さん、嫁オッケー出ました!こっちのテーブルどうぞ」

私達は店員に席を移動する旨を伝えた。

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