理由 15
水はもう飲み干して、これ以上流れてくることは無いのに、口づけは終わらなかった。
「ん…悠、さん…?」
膨らみをそっと包まれる。先端を弾かれ、また甘い声が出る。肌に直接当たる彼自身が硬くなっているのを感じた。
「待って…」
「ん?何?」
不機嫌そうに動きを止めた彼は、また唇を重ねようとした。
「ねえ、待って!もう沢山、したでしょ?」
「俺まだしたい」
「私はお化粧落として、もう眠りたいの」
「じゃあ、風呂に入ればいい」
「え?」
「お湯が溜まるまで、美咲の身体洗ってやるよ。隅々までな」
言葉を失う私の手は、今度はお風呂場へと引かれていった。
「ねえ、悠さん…私、もう、限界…」
「しょうがないな。今日はここまでな。ベッドでは眠らせてあげるよ」
言葉通り、本当に隅々まで身体を洗われた。素手で触られるのとは違って、ボディソープの滑りが加わると、また違った刺激に翻弄されてしまった。ぐったりと悠さんの鎖骨に頭を預ける。
「悠さん、なんでこんなに元気なの…?」
「美咲に言われたことが嬉しかったから、かな」
ふにふにと私の双丘の感触を楽しむ悠さんの声に振り返ると、彼は破顔していた。
その、少年のような笑顔が可愛くて、愛しくて。思わず彼の首に腕を絡めて頬に口付けた。一度では満足できなくて、頬に、首筋に、何度も。
「美咲…俺、これでも我慢してるんだけど…」
あっという間に硬度を取り戻した彼は私に立ち上がるよう促した。