理由 11
「悠さんも、幸せであって欲しいの……あっ!」
濡れた手をタオルで拭いていると耳を舐められた。予期していなかった快感に、言葉が段々と、上手く出てこない。
「悠さんを、幸せにするのは……はあんっ!」
彼の指が下着の中に侵入した。膨らみをそっと包み、先端を直に優しく触れられ、もう言葉が紡げない。
「俺を幸せにするのは、誰?ほら、ちゃんと言って?」
先端を優しく捏ねられ、脳内が白くなっていくのがわかる。
「…はあっ……んんっ!」
摘まれて、捏ねられて、荒い息と甘い声しか出せない。
大きな手が下着の中で膨らみを揉みしだいた。
「美咲…最後までちゃんと言って?」
「悠さん…貴方を、幸せにするのは……はああっ!」
下着越しに花芽を摘まれた。与えられる快感が大き過ぎて、上手く話せない。
「わ、わたしで、ありたいと……ぅんん!…思ったの。……ふ、ん…これが、理由、で、す…」
「よく出来ました」
私を振り向かせて唇を重ねる。そっと何度も重ねて、唇の弾力を楽しんでいたかと思ったら彼の舌が侵入した。舌を絡め合い、息を吸うのにも苦労しながら、それでも深い口づけは止まない。片手でホックを外され、もう片方の手は蜜壺に直に侵入していた。
「すっごい濡れてる。美咲、どうしてこんなに濡れてるの?いけない子だな」
彼の指が十分に潤った蜜を、同じく十分過ぎるほど主張した花芽に擦り付ける。叫び声にも似た喘ぎ声を出すと、悠さんは怪しい笑みを浮かべた。
サマーセーターと下着を捲り上げ、先端を口に含んだ彼はゆっくりと舌の先で攻めたてる。もう既に言葉なんてとっくに紡げない私は甘い声と喘ぎ声しか出せない、ただの生き物になってしまっていた。