表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Emerald  作者: 藍沢 咲良
158/237

理由 5


「お待たせしました。アイスコーヒー3つね」

「勝雄さん、ちょっとここ座ってもらえます?」

アイスコーヒーを受け取り、安達先生の隣に座っていた私は一つ隣に席を移動した。


「お二人さん?もう教えてくれてもいいんじゃないですか?」

にやにやの止まらない私が追及を始めると、白井先生も援護した。

「もうね、お熱いのがバレバレなんですよ?」

「教えるも何も…美咲ちゃんは悠から聞いてるでしょ?」

「ええ。でも、ご本人達の口から聞きたいものなんですよ」

安達先生の顔が乙女の顔になっている。可愛い。頬を染めているではないか。さっきのトメさんと同じ表情(かお)だな。恋する乙女とはみんなこうなのだろうか?


「ええと…勝雄くんと、お付き合いしています」

そうか、勝雄くんって呼んでいるのね。ああ、にやにやが止まらない。

「良かったじゃないですか、安達先生。暑い夏が更に熱くなりますね」

白井先生もにこにこが止まらない。みんなを笑顔にして祝福される恋って、いいな。


ふと、悠さんの顔が思い浮かんだ。私達は生涯の伴侶になることを決めた。私の実家の許可は貰えたけど。悠さんの実家は…。一筋縄ではいかない現実を思い出し、少し胸が重くなった。


と、そのときだった。カランコロンと鐘の音が店の中に響く。

「お、悠、ナイスタイミングだな」

「ナイスタイミングって…?お、かっちゃん、その人が彼女?」

「そう、安達友香(ゆか)さん」

「安達、です…」

安達先生が悠さんに向かって会釈すると、悠さんは私の隣に座った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ