表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Emerald  作者: 藍沢 咲良
151/237

静黙 9


「結城先生は?その、彼氏とは…順調?」

「はい。おかげさまで」

あなたに手首を掴まれた現場を目撃され、嫉妬した悠さんに帰宅してからそれはそれは濃厚に、激しく愛されました。だなんて言いません、言えません。


何故か沈黙が降りる。包丁とハサミで牛乳パックをそれぞれ切る音だけが家庭科室に響いた。


「鈴木先生は家事とか、されるんですか?」

沈黙に敗北した私が話題を振った。

「家のことは…ほとんど、俺がやってる」

「え?奥様は?」

「奥さん、ずっと実家暮らしでさ。掃除も洗濯もやったこと無いって言ってやらないんだ」

「えっと…?やったことなかったらやってみればいいだけでは?」

「俺もそう言ってみたんだけどさ。ちょっとやってすぐやめちゃって。結局俺がやってるんだよね」

それは、この先大丈夫なのだろうか…?


言葉を失っていると、力無く鈴木先生は笑った。

「でも料理はたまにやってるよ」

「たまに、ですか…?」

「平日は奥さんが料理担当なんだけどさ。おばあちゃんがご飯持って来てくれるから実際あんまり奥さんは作ってないんだ。土日の担当は俺」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ