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Emerald  作者: 藍沢 咲良
149/237

静黙 7


家庭科室に2人。あの飲み会で微妙な感じになった鈴木先生と、2人きり。


悠さんに知れたら激怒されそうだな…。複雑な気持ちになりながら、家庭科室の鍵を開けた。


市販されているゴミ袋では一番大きいであろうサイズに入った牛乳パックが、3袋。1人でやる量ではなかったな。複雑な気分ではあるけど、鈴木先生も一緒に家庭科室に来てもらって良かった。


作業台の上に牛乳パックを袋から出す。

「結構な…量、ですね…」

「俺、1人で片付けなくて良かった」

ボソリと呟く鈴木先生を軽く睨む。

「いやそもそも私が持ち込んだ物じゃないですからね?」

「ごめん…」

しょぼんとする鈴木先生を見て、何故か私が叱っている気分にさせられた。気を利かせて大量の牛乳パックをくれたその先生に、優しい彼は断ることなど出来なかったのだろう。


「さ!やりましょうか」

「って俺、ハサミ持ってきてないや。職員室…」

「ハサミ、いらないです」

「え、手開き?」

目を丸くする鈴木先生に包丁保管箱の鍵を見せる。

「手開きでやってたら、今日だけじゃ終わりませんよ。包丁を使うんです」

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