表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Emerald  作者: 藍沢 咲良
146/237

静黙 4


「その、彼女というのがさ…、あ、でも美咲は美咲で報告を受けた方がいいか」

勝雄さんに彼女が出来たのがよっぽど嬉しいのか、珍しく悠さんのニヤニヤが止まらない。


「悠さん?そこまで言ったら話しましょうよ?」

「え?聞きたいの?」

「そんな言われ方されたら気になるに決まってるじゃないですか」

「しょうがないなあ…。じゃあ、ご飯おかわり」

お茶碗を差し出しながら、まだにこにこしている。

「ほんっと勿体ぶりますね。ご飯、山盛りにしちゃいますよ」

「美咲のご飯なら山盛りでも全然余裕」

「もう…」

宣言通り、ご飯を山盛りにして彼に手渡す。

「本当に山盛りにしたな」

絵に描いたようなご飯の山盛りを目にして相好を崩した彼は沢庵に箸を伸ばした。

「沢庵、うまい」

「悠さん。さっさと吐いてくださいよ」

「ん…美咲、納豆ある?」

「ありますけど…」

「じゃあ、納豆食べたら言う」

「悠さんが教えてくれたら出します」

「納豆食べないと言えない。ご飯、こんなに山盛りだからな」

不敵に笑う悠さんを軽く睨んでもびくともしない。渋々冷蔵庫に納豆を取りに行く。悠さん、こんな駄々っ子だったっけ?


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ