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Emerald  作者: 藍沢 咲良
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約束 13


父は酒飲みだ。にも関わらず、実際はお酒が強くない。昼間から飲むくせに今日は500mlの缶ビール一本で酔い潰れて寝てしまった。


父のお酒の相手をしていた悠さんは当然まだ平気な顔で母と談笑していた。


「お母さん、私達そろそろ帰るね」

「お父さん、納得したみたいで良かったね。悠さん、次は是非泊まっていってくださいね」

「はい。楽しみにしてます」

「悠さん、車の鍵ください」

「え?」

「ビール、飲んでたでしょ?私、運転します」

「いや、代行頼むからいいよ」

「私が運転しますって」

「俺の車、運転し慣れてないだろ。無理しなくていいって」

私の車は軽で。彼の車はSUVだ。確かに勝手は違うかも。

「じゃあ、今度運転させてください」

「怖いからやめとく」

「私、安全運転ですって」

私達の会話を聞きながら、母はくすくす笑って片付けを始めた。


「ほんと、あなた達仲良いのね」

彼と顔を見合わせて、私達もまた、笑ってしまった。


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