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Emerald  作者: 藍沢 咲良
137/237

約束 8


父は昔から酒も煙草も際限なく楽しむ人で。昔は夕方から飲んでいたのが、私が家を出る頃には昼間から飲むようになっていた。


「午前中かな」

「だね。じゃあ今度の土日ぐらい?」

「お父さんに聞いとくわ。美咲、お風呂入っておいで」


父については母に任せた方が良さそう。特にお酒が入っているときは。そもそも、父に挨拶も無く同棲が始まっている。私の身を守る為だったとはいえ、挨拶が無かったことに父はヘソを曲げているという。





「ただいま」

実家へは自分の運転で戻っていた。リビングへと続くドアを開けると、眼鏡をかけた悠さんが振り向いた。

「おかえり。実家はどうだった?」

ちょ、悠さんの眼鏡姿、破壊力半端無い…。動揺しつつ、なんとか表情を保つ。


「特に…変わりないです。良くも悪くも」

悠さんの肩越しにパソコンが見えた。

「仕事、ですか?」

「ああ、ちょっと持ち帰ったのがあってさ」

「コーヒー、淹れますね」

キッチンでコーヒーメーカーの準備をしていると悠さんが背中越しに密着する。

「悠さん?コーヒー、淹れられないんですけど」

「ご両親、何か言ってた?」



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